2010年8月5日木曜日

子孫のためにリンゴの木を植える   2010.8.5





厳しく暑い夏の日が続いている。
外ではいかにも有害な紫外線が容赦なく降り注ぐ。
それでも我慢していれば必ず季節は動き、そのうち涼しくなる。
夏は暑くてよいのだと思う。




今朝、出勤してメールを確認したら、うれしい一通があった。
横浜勤務時代の部下 I君からのメールである。
私が直接担当していた顧客から大型商談を受注したとの知らせだ。
かつて大切に訪問していた辻堂の顧客だ。
しかも私が担当していた時に、不意打ちでライバル他社に主要商品を
排除された経験をしている。

もう担当から外れて2年以上になる。
ライバルに不本意な負け方をしてからも臥薪嘗胆を期して、大切に
接してきた記憶が鮮明に蘇(よみがえ)る。



同時に、かつて繰り返し読んでいた本の一節を思い出した。

ある老人がリンゴの木を植えていた時、知人が尋ねた。
「貴方が生きている時には果実が実ることはないのに、何故、今
植えるんですか?」
老人は答えた。
「孫が大きくなった時、食べられるようにね」



I君からの報告に思った。
私もリンゴの木を当時植えていたのかもしれない、と。
今の業務とは全く関係のない成果だとしても、とても心が弾み
嬉しい知らせだった。
おかげで今日は朝から良い気分で仕事をすることができた。



(旧姓)Sさんへ伝えたい。
「再び、弊社に返して頂きました。応援して頂きありがとうございました。」