ラグビー大学選手権を制したのは予想通り帝京大学だった。
六連覇は尋常でない記録である。
今年のチームなら社会人チームともかなり競ったゲームができそうだ。
遠い昔、同志社大学が記録した三連覇は破られない壁だった。
(1980年代に記録)
明治大学、関東学院大学、早稲田大学の黄金期でも
三年続けて優勝することはできなかった。
帝京の特長は「バランスの良さ」である。
フォワードも強く、バックスも並はずれて足が速い。
体格、筋力、瞬発力すべてが他大学と比較して頭抜けている。
六年続けて優勝できるのは(チーム作りの)システムの勝利である。
筋力トレーニング、栄養管理、メディカルケアは
強豪校ならどこもやっていることだろうが、帝京はそのレベルが
突き抜けているのではないか。
才能のある選手のポテンシャルを最大化するシステムが
出来上がっているように感じる。
素晴らしいと思う反面、帝京が強すぎて大学ラグビーが
つまらなくなってしまった。
他大学がシステム面での追い上げを急がないと
大学ラグビー人気はすたれてしまう。
そう感じた決勝戦だった。