2008年8月31日日曜日

おそ松くんと書道塾    2008.8.31

             青空と雲   撮影:8月31日




記憶の底に沈み、長らく忘れていたことを突然思い出す
ことがある。
今日は漫画家・赤塚不二夫氏の訃報をきっかけに、蘇った
ことを書いてみたい。



小学校一年か二年の頃、思いたって近所の書道塾に
通いだした。老夫婦が営む、町の習字塾である。
二年~三年は続いたと思う。
習字塾に行こうと思ったきっかけが、赤塚不二夫の漫画
「おそ松くん」なのである。



少年サンデーに連載されていた「おそ松くん」は大好きな漫画の
ひとつだった。
なにしろ登場人物がユニークだった。
イヤミ、ちび太、デカパン、ハタ坊、ダ・ヨーンのおじさん・・・

とくにデカパンは好きだった。
大きなパンツの中から必要なものをなんでも出してくる。
おでんに目のないちび太のリクエストに応えて、パンツの中から
おでんを出したこともあった。
おもしろかったし、夢があった。
「・・・ダス」という語尾も好きだった。



私を習字塾に導いたのはイヤミである。
詳細は覚えていないが、その場面はしっかり覚えている。

①イヤミが人を逆さに抱えた。
②髪の毛をバケツに入っている墨汁に浸した。
③「お習字ザンス」と言いながら、新聞紙か模造紙のような
  大きな紙に字を書いた。

このシーンが当時の私にはおもしろくてたまらなかったのだ。
それが習字への興味につながり、母に「習字塾に行きたい」と
申し入れることになった。


今思うと私も単純だったとは思う。
しかし、赤塚不二夫の漫画が幼い私の行動に影響を与えた
ことは事実だったのである。