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2010年5月15日土曜日
アップルの劇的な復活に思う 2010.5.15
竹林と青空、雲 撮影:5月15日
連休も終わり、夏休みまでは長い休みのない時期に戻った。
健康に気をつけて生活していきたいものである。
身体だけでなく「心の健康」のほうがより重要に思う。
アップルのiPad が注目を集めている。
日本でも先日発売され、早々と購入した人がインタビューを受けている
テレビ報道を見た人も多いだろう。
電子書籍という新たなジャンルはどこまで普及するのだろうか。
私は大きな可能性を感じているが、しばらくは様子見するつもりだ。
今から15年前に Windows95 が発売され、本格的なPC時代が始まった。
企業では Word、Excel、PowerPoint などMicrosoft Officeが
標準(デファクトスタンダード)になり、今日に至っている。
ビジネスマン、ビジネスウーマンはこれらソフトを日常的に使っている。
その後、Windows98、2000、XPを経て、今はWindows7になりつつある。
当分、パソコンOS(オペレーションシステム)業界の覇権は動きそうにない。
Windows95が出るまでは、MicrosoftはアップルのMacintosh と
パソコンOSのシェア争いをしていた。
Windowsが大成功を収めたせいで Mac OSは少数派に追いやられた。
その時点でアップルの将来はけっして明るいものではなかった。
アップルの今日の大成功を予測できた人はいないと思う。
転機は iPod という革新的な商品の発売である。
iPodはソニーが築いた携帯音楽市場をあっという間に奪っていった。
WALKMANを過去のものにしてしまったのである。
しかし、アップルをここまで復活させたのは iTunes という音楽
ダウンロード業界を押さえたことだ。
ハードウェアを売らなくても、利益率が抜群に高くコンスタントに
稼げる仕組みを確立したことは大きい。
ハードウェアだけで稼ごうとすると、ひたすら売り続けるしか方法はない。
任天堂の成功もアップルに似ている。
ハードウェアだけでなくゲームソフトという利益率が高く、しかも1回だけの
購入で終わらないビジネスモデルという点では同じだ。
iPad で電子書籍をダウンロードするモデルが成功すれば、アップルは
さらに成長する。
iPhone でも大きな利益を計上している。
パソコンOSのビジネスでは敗れたが、別のSomething New で大きな
富を手中にするアップルの動向から目が離せない。