カタヤキソバ(日高屋:720円) 9月2日
2022年、北海道千歳市に Rapidus という半導体製造会社ができたことをご存じであろう。
国はもちろん、トヨタ・ソニー・NTT・NEC・ソフトバンク・デンソー・キオクシア・三菱UFJが出資する国家的プロジェクトである。
最先端の2nm(ナノ)世代という超微細なロジック半導体の製造・販売を目指している。
量産開始予定は2027年。
では、TSMCという絶対王者が君臨するなか、なぜ、Rapidus が必要なのか。
◆理由1
NVIDIA もApple も TSMC がいないと事業を続けることができない。
NVIDIA もApple もその他の半導体メーカーも TSMC 1強状態を好ましくは思っていない。
TSMCの立場はとても強く、ライバルがいないからその気になれば常に値上げができる。
Rapidus がもうひとつの選択肢になれば、こうした1強状態から解放することができる。
◆理由2
中国は武力行使による台湾統一を排除していない。
TSMC が万が一、中国に組み込まれると、高性能半導体の供給に大きな支障が出る。
Rapidus はこうしたリスクに対する備えになる。
量産開始までにまだまだ越えなければならないハードルがある。
ぜひとも成功させて世界に貢献してもらいたいと願うものである。