麻生内閣が発足した。
国民の信を問う衆議院議員選挙が11月にも行われる
とのこと。
私は今回の選挙は自民党にとって大変危険な選挙だと
思っている。
民主党にスキャンダル、内紛など何らかのミスがない限り
ひょっとすると政権交代が起きる予感がするのだ。
古くは古賀議員の学歴詐称問題、永田議員の偽メール事件
など、やらなくてもよいミスで国民をあきれさせた前科がある。
党幹部も高い授業料を払ってきたから、今回は脇を固めて
いることであろう。
一方、自民党はライバルの攻撃材料を手を尽くして探して
いるに違いない。
それは民主党も同じ。
事務所経費をはじめ、大臣の周辺に狙いを定めて調査して
いるはずだ。
政権交代自体は悪いこととは思わない。
デモクラシーのあるべき姿とも言える。
問題は交代した新政権が長続きしない場合、政治が不安定に
なることにある。
国家の手がける事業はそれなりの時間とお金を必要とするから
政策の軸がブレると結局は国民にそのツケがまわってくる。
企業も適度な組織変更・人事異動は必要だが、あまりいじくり
まわすとロクな結果にはならない。
従業員が浮ついて、つまり「どうせまた変わるだろう」と考えて
腰をすえて業務に取り組まなくなるのである。
安倍政権、福田政権は短命で脆かった。
政治の不安定をもたらした責任は重い。
それだけに今回の選挙では、政権交代が起こる可能性を
感じるのだ。