2010年12月11日土曜日

ラグビー早明戦  2010.12.11


                  12月5日 国立競技場



伝統の早明戦が今年も12月5日に行われた。
両校の対決は毎年、12月の第一日曜日に行われる。
明治が全勝で早明戦を迎えるのは何年振りのことであろうか。



ここ10年は早稲田の全盛期と明治の低迷期が重なり、”伝統の一戦”も
いささか色あせてきていた。
早稲田の清宮元監督が明治のふがいなさに苦言を呈したこともあった。
「早明戦は大学ラグビーで最もレベルの高いゲームを見せる使命がある。
強い明治に勝ってこそ早明戦の勝利に価値はあるが、強くない明治に
勝っても感激できない」というような主旨のコメントだったと思う。
2007年度に71-7という記録的なスコアで明治を破った直後だった。



往年の名選手・吉田義人が昨年度から監督に就任。
選手を鍛え、勝ち方を教えてようやく復活してきた。
とくにかつて重戦車と称されたフォワードを徹底的にテコ入れし、
精神面でも選手に「紫紺のプライド」を浸透させてきたと報道されて
いる。
(註:紫紺とは明大ラグビー部のジャージーの色)



そんななかで迎えた一戦は、やはり観客数が例年よりもはるかに
多かった。
明治OBが母校ラグビー部復活の知らせに反応した結果だと思う。
ゲームそのものは31-15で早稲田が勝った。
しかし、早明戦ならではの緊張感が戻ってきたことを筆者はうれしく
感じている。
強い者同士の意地のぶつかりあいこそ早明戦の醍醐味なのである。