東急世田谷線の車窓から(8月26日)
シェアハウスへの投資案件で滅茶苦茶な融資を行ったスルガ銀行で、創業家会長、社長らが引責辞任する事態になった。
この投資案件は2つの問題をはらんでいる。
ひとつはシェアハウスそのものの価値を粉飾したこと。
安普請の建物に高い値付けをして、サラリーマンらに投資を促した不動産会社の悪事。
そして、スルガ銀行は資産や預金の少ないサラリーマンらにそれを知りながら貸し込みを行った悪事。
もちろん2社のグルによる仕業であることは明らかだ。
騙す方も悪いが騙されるほうもアホだ。
不動産会社のセールスマンに言われるがまま、投資を決断し回収不能な案件をつかんだ。
今になって「保証せよ」と主張したところで、おのれのアホさ加減をさらすだけである。
セールスマンの話を聞くなとは言わない。
なかには魅力ある案件もあるだろう。
絶対に必要なのは裏付けを取ること。
ビジネスではよく、エビデンスというではないか。
投資は自己責任で、とは至言である。
気を付けましょう。
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