生田緑地(川崎市多摩区)
手軽に食事ができる牛丼店。
松屋、すきやのどちらかに寄ることが多い。
早くて便利、かつ安い。
500円あればお腹いっぱいになれる。
松屋、すきやに味・価格の差はない。
ただし、そこで働く人たちの負荷はかなり違っている。
大袈裟に言えば天と地ほどの差がある。
すきやの店員さんは大変だ。
20人ほどのキャパがある店(すきや)では、ある日の昼食時、2名のスタッフで切り盛りしていた。
ひとりは厨房、もうひとりは客席対応。
①客に水を出す
②客からオーダーを聞く
③端末に注文データを入力する
④食事を運ぶ
⑤レジ対応する
⑥帰った客の食器を片付ける
客席対応のスタッフは、これらの工程をたった1人で処理していた。
20人近く客が集中した場合、てんやわんやである。
その動きはめまぐるしく、見ていて気の毒なくらい忙しい。
いっぽう、同じ規模の松屋のセルフサービス店。
客は入店すると、自販機で食事を選び支払いを済ませる。領収書を兼ねた番号札を持ち、席に着く。
水、お茶はセルフサービスだ。
やがて食事ができると、番号が呼ばれる。
自分でカウンターまで食事を受け取りに行き、食べたら自分で片付ける。
結局のところ、松屋では上記①~⑥をすべてお客が行うから、厨房に2名配置されたスタッフの動きは静かだ。
若者がバイトで働くなら、松屋のセルフサービス店を選ぶべきだ。
やりかた(システム)の差、IT化の差だ。
すきやはオペレーションを改善しないと、働く人が来なくなるだろう。
あんなに忙しくては疲弊してしまう。