Bing Wallpaperより
仕事帰りの横浜線で YouTube Music を聴く。
今日はユーミンの「あの日に帰りたい」が流れた。
この曲を聴くといつも大学2年生に戻る。
当時私は目白・日本女子大そばのカフェ”水野”でバイトをしていた。
”水野”にはジュークボックスが設置されていて、お客さんが有料で曲選択できる。
日本女子大の学生と付き合っている慶応ボーイが、彼女の待つこの店に来るたびこの曲を選んでいた。
当時のはやり歌だったのだ。
男は学生のくせにクルマに乗って店に来る。
私は仕事中だから仕事の顔をしていたが、内心では「こいつらチャラチャラ付き合いやがって・・・。何がユーミンだ」と毒づいていた。
もちろん私の心はカップルにわかるはずもなかった。
その後、あのカップルがどうなったのかは知る由もない。
私とそう歳は変わらないから、生きていれば初老の姿をさらしていることだろう。
人間は平等に歳をとる。
店の管理者(男性)も妙に偉そうな態度で好きになれなかった。
店内は天井も壁も白いタイルが張り巡らされて落ち着かない店だった。
タイルにこびりついた煙草のヤニを掃除させられるのがとても嫌だった。
「あの日に帰りたい」を聴くと、そんな当時を思い出す。