2024年2月11日日曜日

マタニティマーク    2024.2.11-②

Bing Wallpaperより





「お腹に赤ちゃんがいます」というマタニティマークが存在することは知っていた。


昨日、電車のなかでのできごと。
優先席に座った私の前に立つ一人の若い女性がマタニティマークをつけていることに、私はまったく気づかなかった。
知ってはいるが日常で意識していないということになる。


そのマタニティマークに気づいた私の隣に座る中年女性が「どうぞ、お座りになってください」と彼女に席を譲ろうとした。
その時になって、ようやく若い女性がマタニティマークをつけていることに気づいた。
ここまでは私の反省事項である。


席を譲られた彼女だが、「いいえ、大丈夫です」と答えてそのまま立っていた。
すぐ近くの駅で降りるのだろう、と思った。
ところが、いつまでたっても降りないで立っている。


やがて隣の中年女性は目的の駅で降りて行った。
ずっと立っていた若い女性(マタニティマーク掲示)は、ようやく座った。


①優先席の前に立つ
②マタニティマークを掲示している


これは席を代わってください という意思表示と解釈するのが自然だと思う。
ところが「いいえ、大丈夫です」との反応。
そうであるならば、優先席ではなく他の場所で立っていただくほうが波風が立たない。
もちろん、どこに立とうと彼女の自由ではあるけれど。


他人(ひと)の厚意はすんなり受け取ったほうが、世の中スムーズかな、とあれこれ考えさせられる一件だった。