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消えていくもの -電話ボックス-
撮影 6月23日 8:58
6月度も昨日で終了した。
今期の前半3ヶ月、第一四半期(1Q)が終わったことになる。
「企業のグローバル化」ということが言われだして久しい。
目に見える形では、活動領域を国内に限定せず海外で生産・販売
サービス活動を行うことを指しているが、「企業のグローバル化」は
それだけを意味しているわけではない。
そもそも海外での企業活動は今に始まったことではなく、かなり従来から
行われていたことである。
「企業のグローバル化」という場合、海外の投資家にも評価・判断できる
ように、日本でしか通用しないローカルルールの会計方式ではなく、
米国の会計基準を採用しましょうということを意味する場合が多いようだ。
私も詳しいことはわからないが、業績公開スパンを3ヶ月単位で行うことも
そのひとつに含まれる。
私の勤める会社も数年前から採用するようになり、決算発表を3ヶ月単位で
行うようになっている。
営業部門でも従来は月単位/半期(半年)単位/年間単位での業績把握
だったのが、最近は3ヶ月単位も浸透しつつある。
米英では3ヶ月は1年の四分の一だから、Quarter (Q)と表現する。
私の勤務する会社においてはこうなる。
1Q 4月~6月
2Q 7月~9月
3Q 10月~12月
4Q 1月~3月
流通業界は2月決算が多いから 1Qは3月~5月を指すことになる。
セブンアイ・ホールディングスの1Qは予想以上の利益を計上した、と
報道されたりする。
私の従事する部門は大学が顧客であり、顧客層としては大手に属する。
大手の場合、大学に限らず年度会計で運営しており
物品・サービスの導入にあたっては
導入検討 → 次年度の予算化作業 → 次年度にて購入
というプロセスを踏むのが普通だ。
欲しいからすぐ導入します、という訳にはいかないのである。
販売する側からすれば、瞬発力を発揮しづらい市場ともいえる。
そうした市場を担当する私達にとって、1Q,2Qでの評価単位は大歓迎である。
単月だけを見つめられて評価判断されても困るし、半年単位でも
逆に長すぎる。3ヶ月、Quarter が最適なのである。
1Qは予定通り(予定以上)で推移することができ、つかの間の満足感を
味わっている。しかし、この満足感は長くは続かないこともわかっている。
当たり前の話だが、次の Quarter が来週から始まるのだ。
油断している余裕はない。
業績責任はその役割から外れるまでエンドレスで続く。
それでも今日と明日くらいは、自分に休息を与えよう。
わずかな時間であっても、今だけはこの小さな喜びに浸っていたい。
心底、そう思うのである。