異性を強く意識するようになったのは中学に進学してからだった。
私の母校・大田区立御園中学校は道塚小学校と相生小学校の
2校卒業生が集う。
私にとって相生小学校は未知の学校である。
相生から入ってきた女子学生がとても新鮮で、美しい少女に心を
ときめかせた。
Yさん、Hさん、Mさん・・・他にもいたかもしれない。
高校生になると異性への興味はさらに高まった。
とくに2年生からはYさんに夢中だった。
四六時中、常に彼女の動向を意識していた。
最近、異性に「ときめく」ことが少なくなった。
この年齢になって振り返ると、あの時代に感じていたときめきが
とてもなつかしい。ときめくのは心が若々しい証拠だ。
ときめいても届かないもどかしさ、苦しさもあったが、ときめきは
本当に素晴らしい心の動きだと思う。