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2011年2月8日火曜日
民主党 2011.2.8
少し寒さが緩んだ日々があったと思ったら、再び寒さが戻ってきた。
まだまだ春は遠い。
今夜は民主党政権について書いておきたい。
一昨年の夏、民主党は衆議院議員選挙で念願の政権交代を果たした。
テレビの開票速報で民主党の躍進ぶりを知り、驚いたことは記憶に新しい。
当時は安倍氏、福田氏、麻生氏の順番で毎年、内閣総理大臣が交代し、
自民党政権は国民の支持を失っていた。
そんな状況の中、子ども手当、高校授業料無償というマニフェストを掲げた
民主党に多くの国民が「一度は政権を取らせてみるか」と考えた結果だった。
(自民党の)敵失、プラス国民の期待がまじりあっていた。
政権の滑り出しは素晴らしかった。
とりわけ八ッ場ダム建設中止、日本航空再建の着手など前原大臣の
活躍ぶりは際立っていた。(国土交通省:当時)
私も「ひょっとするとこの政権はマルかもしれない」と期待した。
初回の事業仕分けも斬新だった。
連日、多くの見物人が仕分け会場に集まった。
昨年7月に行われた参議院議員選挙で民主党は単独過半数を獲得する
ことができなかった。
政権を獲得した時のような民主党ブームは起こらなかった。
国民は移り気である。
選挙直前に菅首相が消費税前向き発言を行ったことも国民には唐突に
感じられた面もあっただろう。
小沢一郎氏が幹事長として地方からの陳情を一手に引き受けるなど
裏で権勢を誇示したことも党にとってマイナスに働いたと思う。
現在は2011年度予算を通すために四苦八苦している状況だ。
菅直人首相もさぞや大変だと思う。
テレビで見る表情も少し暗く硬い。
私が民主党政権について思うことはただ一点に尽きる。
選挙で掲げたマニフェストを見直すのであれば国民の信を問うべきだと
いうこと。
あのマニフェストがあったから民主党に投票した選挙民は多いはずだ。
国民に「甘い言葉」をかけて政権を取った面は否定できない。
そこを翻さざるを得ないのであれば、「これとこれはできたけど、これは
できませんでした。それでも政権を担ってもよろしいか」と選挙で信任を
得るべきである。
それが世の道理、人の道だと私は考える。