ロング・グッバイのあとで 瞳みのる著(集英社)
今夜も1時間強のウォーキングを済ませてきた。
昨夜と比べて、外は冷えていた。
秋が徐々に深まるのを肌で感じた夜だった。
ジュリー(沢田研二)、サリー(岸部一徳)、タロー(森本太郎)に
ピー(瞳みのる)が加わって、全国ツアーが行われていることは
往年のタイガースファンならばご存知のことであろう。
ジュリーからの誘いがあったにもかかわらず、トッポ(加橋かつみ)が
頑固な態度を崩さず、唯一参加していないのは真に残念である。
そんななかで瞳みのる(本名:人見豊)が「ロング・グッバイのあとで」と
題する本を出していることを最近知り、さっそく amazon で購入した。
昨日届いたので夜、一気に読了した。
タイガース結成のいきさつ、裏話、解散の真相、解散後の彼の
足跡(慶応高校教員)が余すことなく書かれている。
かつてタイガースに心ときめかせた女性読者は必見である。
内容詳細はネタばらしになるのでここでは書かない。
解散後、人見は頑なに元グループメンバーとの接触を断った。
マスコミ関係者、芸能界関係者が学校を訪ねたとしても、けっして
会う気がないことを学校側にも依頼していたという。
タイガースの一員という立場から、まったく別の人生を歩む決意が
固かったからであろう。
約40年の年月が、そうした彼の心に変化をもたらした。
今回の再結成はこうして実現した。
元アイドルという特異な経歴を持つ彼の生きざまや、友情の復活に
心温まる思いがした。
名著である。
ちなみに価格は税込1,260円である。