2018年7月9日月曜日

偏向報道    2018.7.9

あざみ野ガーデンズ(横浜市青葉区)




フジテレビの報道番組「Mr.サンデー」(日曜日の夜10時~)はニュースダイジェストとして見ることが多い。


昨夜の内容で気になったことがあった。
よくいう偏向報道の一種ではないかと感じたからだ。
オウム事件の松本死刑囚以外の6名の死刑執行に対して、コメンテイターの青木理氏が異議を唱えた場面だ。


カルト集団犯罪の再発防止の観点から、松本死刑囚以外の6名には今、死刑執行するのではなくもっとたくさん語らせていかに同様な事件が起きないようにするかを学ぶべきだというのである。
私はその意見に反対だが、そこまでは青木氏の意見だから良しとしたい。


問題はそのあとだ。
「地下鉄サリン事件被害者の会」代表世話人・高橋シズヱさんの最新インタビュー映像を切り取り、「今後のテロ防止ということで、もっと彼らにはいろいろなことを話してほしかった。」という部分を流したのだ。


高橋シズヱさんは死刑執行に関して、「麻原死刑囚の執行は当然。その時が来た、それしかない」と述べた。
彼女の言いたいことはこのコメントが骨子である。
「もっと彼らにはいろいろなことを話してほしかった。」は裁判期間を通じて感じていた無念であり、死刑執行を否定したコメントでは決してない。


青木氏のコメントを補強する形で高橋シズヱさんのコメント一部を切り取るのはおかしい。
かような報道はとてもいただけない。
この番組を信用するのはやめようと思った。