寒かった時期も峠を越し、春の足音が聞こえてきた。
今朝も虎ノ門で降りて銀座まで歩いた。
朝だからまだ肌寒いものの、真冬の冷え方ではない。
外を歩くと季節の微妙な変化がよくわかる。
日銀が一昨年の金融危機を受けて講じた緊急対策が
一定の役割を終えたとして終了することになったとの報道があった。
いわゆる”出口戦略”が始まったのだ。
景気回復に伴って、それまで行ってきた特例措置をやめ平常時に
戻すことを出口戦略という。
心配された景気の二番底も回避されたとみてよいようだ。
日本経済も劇的な回復とまではいかないが最悪の事態は免れた。
しかし、少子高齢化による人口減で日本の将来は明るくない。
外資を呼び込むような経済政策、例えば法人税の軽減なども
遅々として進まない。
「明日は今日よりも豊かになれる」という高度成長時代に我々世代は
育ってきた。思えば幸福な時代だった。
これから先、今の若者たちが幸福になれるかどうかはかなり危うい。
世界の潮流を見誤らず舵取りをしてもらいたいものだ。
「政治とカネ」も大切ではあるが、国民を幸福にすることが政治の
最大の使命のはずだ。