Photo by GR DIGITALⅢ
連休二日目の朝。
今朝もひんやりと涼しい。
朝食には迷わずホットコーヒーを選択した。
新聞、テレビで欧州の経済危機が報道されている。
ここで簡単に解説しておきたい。
グローバルな経済の時代だ。
対岸の火事ではないから、大枠だけでも理解しておいた方よいと思う。
まず発端はギリシャの国債が焦げ付く危険性があるということだ。
国債とは国の借金で、いついつまでに利息を付けて返しますから
お金を貸してください、の国家版だ。
ギリシャ国債はヨーロッパ各国の銀行が保有している。
ところが比較的最近、ギリシャの国家財政が大赤字であることが判明した。
つまりお金が足りないのだ。
そうするとどうなるかというと、国債の償還期限、つまり利息を付けて返す
べき時期に、お金が返せない事態に陥る。
(返せないことをデフォルト、と称する)
その期限が12月とのことだ。
もしそうなったら、ギリシャにお金を貸しているヨーロッパ各国の銀行が
貸し倒れになる。
ギリシャのせいでヨーロッパ各国の銀行が危うくなるのである。
そうした事態を避けるために欧州中央銀行( European Central Bank :ECB)
が10月にも、ギリシャへ大金を融資しようとしている。
統一通貨のユーロを使う17ヶ国の日銀みたいな銀行だ。
ただし、それで一時しのぎができたとしても、肝心なのはギリシャの
国家財政がこの先きちんと立ち直るのか、という根本的問題が疑問視されて
いる点にある。
かなりヤバいのではないかという見方が強い。
そんな状態だから、ギリシャ国債の利率はなんと年率80%だという。
つまり10万円をギリシャに貸したとして、一年後には18万円になって
帰ってくる(はず)ということだ。
裏返せば、それだけ危険な国債だということになる。
このところ、毎日のように欧州経済危機が報道されているのは、こうした
背景があるのだ。
大枠を理解して頂ければ幸いである。
読者の皆さん、お金は大切に使いましょう。
借金は速やかに返しましょう。