2018年3月18日日曜日

思い出(北国の春)  2018.3.18


 花咲く生田緑地(3月17日)




冬の青く澄んだ空が好きなせいで、長いこと春を好きになれなかった。
春になると空に霞(かすみ)がかかり、美しい青空を眺める機会が激減する。
舞う風に目が痛くなるのも辛い。


今年は違った。
この冬は寒さがいつになく厳しかったからだろう。
外気温があがるとともに身体が寒さから解放される悦びの感覚がある。
花が咲き誇るさまを見るのも楽しい。


社会人1年目の秋、札幌に赴任した。
迎えた冬の降雪量や寒さは予想通りで驚くことはなかった。
しかし、3月下旬に初めて迎えた北国の春は新鮮だった。
外が陽光でキラキラし、解けた雪の水の香りに空気が満たされる。
あの懐かしい感覚が蘇った。
あれから40年もの年月が経過したのだ。