2007年5月26日土曜日

美しい星50   2007.5.26

5月24日、安倍晋三首相が第13回国際交流会議「アジアの未来」で、
温暖化ガス削減に向けた総合戦略を発表したと日本経済新聞社が
報じた。(25日 日経朝刊)
私は世界第二位の経済大国である日本のトップがこのようなビジョンを
表明したことを誇りに思う。
いかなる組織においても、リーダーのミッションはビジョンを示すことである。
集団のベクトルを今どちらに振るかは、未来の結果を大きく左右する。


総合戦略は「美しい星50」と称し、2050年までに世界全体の温暖化ガス
排出量を半減させることが目標になる。
演説に先立ち、ブッシュ大統領、ブレア首相、メルケル首相に電話をして
協力要請もしている。
世界の温暖化ガス排出量は自然界の浄化能力の2倍を超えていること
から半減という目標値が設定されている。


目標値は各国さまざまな思惑と事情があるので、簡単には達成できない
ものであることは言うまでもない。
排出量世界一の米国、第二位の中国、第五位のインドあたりがカギを
握っている。つまり面積広大な大国である。
日本は省エネ技術を世界に提供することで、地球規模の貢献ができる。
経済発展と環境保全の両立という難しいテーマへの挑戦だが、
やりがいのあるチャレンジャブルな取り組みである。


目標を達成するための具体的なアクションプログラムも提唱されている。
スローガンだけでは夢は達成できない。
具体的な行動があってこそ夢は実現する。

◆1人1日1kg削減運動

1.冷房を1°C高く、暖房を1°C低く
2.シャワー時間を1日1分減らす(節水)
3.1日5分の自動車アイドリングストップ
4.買い物時はマイバック持参(過剰包装をやめる)
5.電化製品をコンセントからこまめに抜く



これらを実行すると約600gに相当するそうだ。
これらに加えて公募アイデアで1kgをめざす、としている。
さっそくできることから実行していきたいと真剣に思う。


私は都市部の歩道からアスファルトを三分の一剥がして、土を出し
草木を増やすアプローチを提唱したが、これは浄化能力アップを狙った
主張である。
排出量を減らすことと合わせて実行すれば、さらなる効果が期待できる。
これからも機会をとらえて、様々な場面で働きかけていく所存である。






竹林と駐車場    撮影 5月26日   場所:あざみ野駅前