2007年5月19日土曜日

PDCA 2007.5.19

みなとみらい 朝   撮影5月18日 7:04


徐々に、時には急激に、気温が高い日が増えてきた。
季節が春から初夏へ移行しつつあるのがわかる。


日々を忙しく過ごしているうちに、気がついたら梅雨を迎えているのだろう。
梅雨があるおかげでこの国の草木は良く育つ。
気温が上がり水分が豊富であれば、ぐんぐんと植物は成長する。
光合成を行ってくれる植物には、おおいに成長してもらわなければならない。
そのことを思えば我々が傘を差すことくらい、なんともない。


4月にスタートした新たな期も二ヶ月目に入った。
順調なテーマがある反面、なかなか流れを作れないテーマもある。
これが現実だ。というか、これこそが現実そのものである。
つまり我々人間は、すべて計画した通りにことを運べるほど賢くはないと
いうことである。


計画(plan)→実行(do)→確認(check)→改善(act)のサイクルをまわして
良くしていきなさい、と企業人は教えられている。
そのとおりだと思う。これをPDCAサイクルと呼んでいる。
この件に関して注意しなければいけないポイントを私は数多くの失敗から
学んでいる。


① <計画しすぎること>

計画時点では皆、理想家になりがちだ。完璧な計画を作ろうとするあまり
重点実施項目を10も20も作ってしまう人がいる。
このケースは結構多く、いつも苦笑させられる。
重点というからには、一つか二つ、多くても三つだろう。
10項目もの重点実施項目があったら、いったい何が重点なのだろう?
神様になれ、と言いたいのかも知れない。


② <指示の垂れ流し>

計画して指示を出すまでは誰でもやるが、確認プロセスが甘くなりがちだ。
実行に取りかかると現実世界だから別の問題が起きたり、脇道に入り
込んだりして本筋からズレていくことが多い。
また、新たな別の指示を出した場合、最初の指示がどこかへすっ飛んで
しまうこともある。
指示した本人が計画にこだわって、意識してチェックを忘れないように
しなければならない。
指示して確認がないことを「方針の垂れ流し」と呼ぶことがある。
これが続くと組織にとって非常に良くない。
指示を実行しなくても許される組織風土ができあがり、実行部隊が
引き締まらなくなるからだ。



5月度も中間折り返しを迎えた。
月曜日には、会社で指示したことを確認している私がいるだろう。
なぜなら「方針の垂れ流し」こそは、かつて私の得意技だったからに
他ならない。
私自身がいちばん身にしみているのである。