2008年2月14日木曜日

バレンタインデー  2008.2.14




バレンタインデーである。
というか、「あ、バレンタインデーか・・・」程度にその存在価値が
下落している印象を持つ。



価値下落原因は、悪名高き”義理チョコ”のせいではないだろうか。
数年前まで義理チョコはわが社でも流通していたがさすがに
最近は絶滅した。
今でもこだわっているのは生命保険のセールスレディか飲み屋の
ママくらいだろう。



思えば義理チョコは迷惑な習慣だった。
いかにも安っぽい市販チョコをもらったら最後、一ヵ月後に数倍の
価格のものをお返しをしなければならない。
それを怠ると”野暮天”のレッテルまで貼られてしまう。
頼んだわけでもないものをもらって高いお返しを強いられるとは
まるで拷問だ。
かつて所属した職場には、お返し狙いミエミエのお姉さんすら
確かに存在していた。



それはともかく、この日にチョコレートを贈って恋心を告白する
風習は蒲田のメリーチョコレートカンパニーが開発し普及させた。
マーケティングの世界では、販売促進策の模範とまでなった
アイデアである。



若い頃はこの日が怖くもあり楽しみでもあった。
あの娘にもらえるかもらえないかは人生を左右するくらい大きな
関心ごとだった。
その意味で、大瀧詠一の「Blue Valentine Day」は名曲中の
名曲である。
*拙稿 2007年6月10日付を参照してください。



Blue Valentine Day <作詞・作曲 大瀧詠一>


今日は Blue Valentine Day
だって 君からの チョコレート
もらえそうもないからさ mm

ハートのチョコ
君に 送る相手がいたら
そんな ことを 考えたら
ユーウツさ


たとえ ほかの 女の子から
プレゼントされても
僕は 君からのでなきゃ
嬉しく ないのさ

Blue Valentine Day
今日は 一日中 ユーウツさ



若い頃の切ない気持をものの見事に表現してくれている。
だって中学時代のあの娘も、高校時代のあの娘も
私は贈呈対象外だったのだから。