JR渋谷駅 2008.1.12
マイクロソフトがヤフーへ買収提案したと報じられた。
今朝の日経新聞、朝日新聞とも一面のトップを飾った。
マイクロソフトの狙いは言うまでもなく”天敵”Google追撃だ。
同社は目の前に現れるライバルを追い落として一番でいないと気が
すまない性格を持っている。
Windows95 の大成功でパソコン基本ソフトの覇者となるも、インターネットの
普及を読み誤り、ブラウザソフトでNetscape の後塵を拝したときの動きは
どう猛かつ素早かった。
Internet Explorer を無償でリリースし、Netscape をつぶしてしまった。
(正確には Net社は Sunmicrosystems に吸収)
当時のビル・ゲイツの危機感は相当なものがあったようだ。
今では世の中のインターネットブラウザといえばInternet Explorer が
ほとんどである。
事業戦略的には正しかったのだろうが、新技術で台頭する企業を資金力で
退ける「えげつない企業」の印象を与えた。
この件に限らず、独占的地位にモノを言わせて顧客にお金を支払わせる
手法は一貫しており、マイクロソフト嫌いは世界中に多い。
Google は1998年創業で、瞬(またた)く間に高収益企業へと成長した
花形企業である。
検索エンジンをユーザーに無償提供する代わりに広告主へ広告の場を
提供し、広告主から収入を得るビジネスだ。
検索連動広告という新種の広告形態を作り上げた。
「ビートルズ」をキーワードに検索すると、ビートルズ関連商品・サービス
企業の広告がページに表示される仕組みだ。
私もGoogle のメールソフト G Mail ユーザーだが、メールの文中にある単語から
自動的に導かれた広告が画面横に表示される方式に驚くことも多い。
マイクロソフトはその高収益を自社にも導きたくて仕方がないのであろう。
自社単独ではGoogle と差が開く一方だから業界二位のヤフーに目を付け、
かねてから買収を働きかけてきた。
ヤフーも停滞気味でリストラをしているし、マイクロソフトがかなりおいしい条件を
提示したので二社が一緒になる可能性は以前より高まったと思われる。
近日中にヤフー取締役会の決断がなされるはずだ。
私は興味深くその結果を待っている。