太田記念美術館
子会社への転籍について書いたのは最近のことである。
(2月18日付投稿 タイトル:勤続30年)
ところが昨夕、自分では予想もしなかった人事異動が発令され、
もう戻ることはないと思っていた親会社への異動が決まったことを
知るところとなった。
現職務に愛着を感じ日々情熱を傾けていたが、離れなければならなくなった。
今回の異動はメリットも当然あるが、かなり残念で辛い。
現職務での顧客との付き合いが切れる。
部下セールスとの切磋琢磨が切れる。
上司とも切れる。
「冷静になれ」とささやく自分もいる。
異動発令後に何を言っても無駄であることは明らかである。
新しい所属に適応し、期待されるミッションを果たすことを考えるのが
務めである。
こんな異動に伴う悲喜こもごもは、あちらこちらの企業にいくらでもある
ことである。企業従業員にはつきもののイベントだ。
私だけではないんだ、と何度も何度も心の中で自分に言い聞かせて
今日一日が過ぎていった。
いちばん仲良くなった顧客にメールを書いている時、突然こみあげるものを
感じ、席を離れて独りになった。