2008年7月27日日曜日

セミ  2008.7.27





昨日、セミさなぎの抜け殻を発見してからそればかりを
探すようになってしまった。
今朝の散歩では多数見つけてデジカメに収めた。



セミの命は短いことで知られている。
地上に出てからわずか7日間しか生きることができない。
人間に換算するとセミの1日は人間の10年に相当する。
悲しいくらい短い命だ。
その7日間のうちに子孫を繋げていくために相手を探し、
そして生殖活動を行い息絶えていく。
太古の昔からこの繰り返しが絶えることなく続いている。



卵を地中に産んで無事孵る確率、地上で脱皮するまでに
生き残る確率、成虫になって生殖活動を行える確率は
それぞれけっして高くはないと思う。
天敵が数多く存在するからだ。
カラスが飛んでいるセミを空中でキャッチするのを目撃
したことがある。
格好の餌なのである。
子孫を絶やさぬために産みおとす卵の数は莫大なものが
あるだろう。
そのなかで生き残るのは、能力のなせるものではなく単なる
幸運の結果に過ぎない。



今日、木の上で鳴いているセミたちはひとまず無事成虫に
なれた一群だ。
それだけでも幸運なセミたちといえるだろう。
今日1日が過ぎれば10年、明日で20年・・・。
時間がないから懸命に鳴いている。



都市化の影響でトンボの数は激減した。
昔は蒲田でも原っぱがたくさんあったから、夏になると
シオカラトンボ、ムギワラトンボをよく見かけた。
銀ヤンマは大きくて美しく希少価値があった。



トンボは無理としても、せめてセミだけはいつまでも
夏に見られる環境を守りたいものだ。
写真に収めながら心底、そう思う朝だった。



追伸

今日は12時から北神奈川の決勝が行われる。
東海大相模と慶応の戦いだ。
まさに神奈川高校野球界におけるブランド勝負の観が
ある。どちらが勝つのだろうか。

ノムラさん 日大鶴ヶ丘高校の甲子園出場おめでとう!
       楽しみですね。応援行くの?