午前中に病院と散髪を済ませ、自宅でくつろいでいた。
ぼんやりできる時間は休日ならではのこと。
いいものだ。
いろいろなことがとりとめもなく頭をよぎっては去っていく。
今年は西暦2009年。来年は2010年か・・・。
10年前は1999年だったんだなぁ。
突然、西暦2000年問題のことを思い出した。
今ではすっかり過去のこととして、人々の話題にのぼることもない。
その当時、私は4月の転勤で千葉に勤務していた。
秋あたりから、2000年問題への影響度に関する検討が始まった。
顧客に販売した機器で、問題を起こしそうなものは何か?
どんなトラブルが起きる可能性があるか?
起きた場合に顧客がこうむる被害はどの程度か?
問題を回避する手立てはあるか?
販売現場だったから営業成績第一なのだが、避けて通ることはできない。
顧客に迷惑をかけては継続的な商売はできない。
その点においては会社として迷いはなかった。
事前の対策で問題回避できそうなものは、早いうちから実施指示が出た。
カスタマーエンジニア(サービスマン)も活躍した。
いよいよ2000年を迎える年末年始は休み返上、社員が交代で出勤し、
顧客からの連絡に備えた。
事前に、何か起きた時の指示系統や連絡網も整備された。
私も12月29日か30日かに休日出勤した覚えがある。
終わってみると、幸い顧客で大きな問題は起きなかった。
社会全体においても電力供給の停止とか航空機の誤動作などいろいろ
心配されたが、ほとんど何ごともなかった。
私の休日出勤日も、事務所で顧客からの電話を待つのだが
電話が鳴ることはなく、終日おしゃべりをして過ごした。
あれから早や10年がたつのだ。
思い出すとなつかしい。
時がどんどん過ぎてゆく。
10年後は何を考え、何をしているのだろうか。