2009年5月24日日曜日

ブリヂストンレディスオープン  2009.5.24

今日の女子プロゴルフ(ブリヂストンレディスオープン)をテレビで
観た人なら、私と同じ感想を持ったのではないかと思う。



16ホールでそれまでトップだった三塚優子に、イム ウナ(韓国)が並び、
優勝の行方は残り2ホールの結果次第になった。
そして迎えた17ホール。
イム ウナがティーショットを乱し、ラフの木に当てた。
ボールは木の根元に落ち、グリーンを狙う二打目はきわめて打ちづらい
状況になってしまった。



私はこの時点で彼女は無理をせず、いったん横に打ち出し 三打目に
勝負をかけるのではないかと思った。
ところが彼女は果敢にもグリーンを狙う。
流れが自分に来ていると直感したのではないだろうか。
慎重にアドレスを固めて彼女は打った。
振ればクラブは必ずフォロースルーで木に当たる。




9番アイアンはボールにヒットした直後、木に当たって真っ二つに折れた。
しかし、プロの技はすごかった。
ヒットしたボールは真っ直ぐピンに向かっていくではないか!
私は我が目を疑った。



結局ボールはグリーンを越えたところに転がった。
けれども方向は狙い通りだし、何よりも勝負をかけてほぼ満点のショットを
見せた彼女に、ギャラリーから賞賛の拍手が起きた。
勝負にかける気迫と技術への惜しみない拍手である。



三塚優子も一歩も引かず、勝負は18ホールで決着がつかずプレーオフへと
もつれ込んだ。
プレーオフ3ホール目。
パーパットをはずした三塚に対し、イム ウナは慎重にパーパットを決めて
勝負は終わった。



磨きぬかれたプロの技術と、勝負に出た時のプロの気迫をイム ウナは
見せてくれた。
これぞプロともいうべき姿に私は感動した。
敗れたものの、伸び盛りの三塚プロも今後の糧となるものを学んだに
違いない。