全英リコー女子オープンが始まった。
土日が休めてゴルフ好きの人なら、今夜から夜中のライブ中継を観る
ことだろう。
先週、米国ツアーで念願の優勝を勝ち取った宮里藍を日本のマスコミは
追いかける。
上田桃子が強いときは上田を、古閑美保が強いときは古閑ばかり、そして
今度は再び宮里藍へと戻っている。
無邪気というか節操がないというべきなのかわからないが、私は少々
あきれた気分でいる。
世界の実力者が難コースの攻略に立ち向かうオールスターズゲームだ。
なぜ、日本の選手にばかりスポットを当てるのだろう。
自国の選手を報道するなとは言わない。
私だって日本の選手を応援している。
しかし、・・・・
言うだけ無駄なのだろう。
この報道体質は変わるものではない。
それはそれとして。
宮里藍が残した優勝記者会見でのコメントで琴線に触れる言葉があった。
「(スランプの一昨年は)現実を受け入れることに葛藤があったが
プロとしてのプライドを失うことはなかった。人間的に成長できた。」
あの若さにしてこの重みのある言葉はどうだろう。
私なんかより、はるかに大人である。
厳しい勝負の世界で生きる人は、普通の世界に生きる者の数倍の速度で
内面の成長があるものだ、と思い知った。