2009年10月31日土曜日

低迷する日本  2009.10.31


                 都市美 撮影:10月23日 7:37
                 内幸町から汐留方面を望む




10月も今日で終わる。
新しい体制のもと、新しい期が始まり新たな6ヶ月が滑り出してから
1ヶ月が経過したことになる。



いついかなる時でもビジネスに課題、懸案は絶えることはない。
ひとつ問題を解決したと思ったら、次なる問題が押し寄せてくる。
まるで川の流れのごとく、流れる水は変わっても水が流れてくることに
変わりはない。
どうしようか、と言う前にどうしたらよいかを個人の頭で考え抜くことが
大切だ。
問題にいちばん近い人が分析して考え抜かずして、他の誰かが解決策を
提示してくれるはずもない。
担当者が考え抜く前提があって、さまざまな経験、見識を備えた人材の知恵
という組織のフィルターが活きてくる。



前半6ヶ月(4-9月)の企業業績結果が10月に出揃った。
大手電機メーカー各社の中間決算は惨憺たるものだった。
日立、パナソニック、ソニー、東芝などは大きな赤字、または僅かな利益を
ようやく出している状態だ。
まだまだ国内の景気が好転していないことは明らかである。



しかし、お隣の韓国サムスン電子、LG電子は大幅な利益向上を達成した。
ウォン安のせいだろうと思ったが、そうではなかった。
中国、インド、中南米など高度成長している国への浸透と、競争力の高い
製品で成功しているとの報道だ。
まさに経営力の差以外のなにものでもない。



我々の知らないところだが、英語教育は韓国に大きく水をあけられている。
グローバルに活躍できる人材の層の差は広がる一方なのである。
戦後の日本は加工貿易に徹することで世界第2位の経済大国に成長できた。
世界が激変するなか、国民がいかにメシを食べていくかをもう一度真剣に
考えるべき時である。
そのくらい、日本の低迷は深刻な状態にあると思う。