2009年10月1日木曜日

期初に思う  2009.10.1


                 銀座のホコ天  撮影:9月27日



2009年度も中間期を終え、後半戦へ突入した。



最悪期は脱したものの企業業績はごく一部の会社を除けば依然厳しい状況が
続いている。
世界中を奈落の底に突き落とした米国発の忌まわしい金融危機、経済危機から
1年が経過した。
強欲(英語では greed と表現するようだ)資本主義と言われる、ルールなき
金融商品を発端とするバブルがはじけたのだ。
そのあおりを受けて銀行などの金融機関が大損をし、経済がおかしくなった。



そもそもバブルとはよくぞ言ったもので、ハイ・リスクな取引が積極的に
行われていた。
低所得者に持ち家をという思想自体は悪くはないと思う。
どんどんローンを組ませたが、多くの返済が滞ってしまった。
貸した金が戻ってこなかったのだ。
借り手がしっかり返済してくれていれば多大な利益をあげるローンだが、
成立しなかった。



日本には身の丈にあった暮らし、とか分相応という言葉がある。
稼ぎや所得に応じた買い方、借り方をするのが常識というものである。
リスクなき人生はあり得ないが、自分の足元は見ておかなければならない。
バランスを崩してひっくり返るのは自分なのだ。



起きてしまったことを恨んでも時を元には戻せない。
後半戦も厳しい状況は変わらないだろうが、我慢・知恵・工夫を惜しまず
組織に貢献していきたいと、期の初日に思う。




追伸


私たちの年代は「若手の邪魔をせず。お荷物にならず」が肝要ではないかと
最近つくづく思う。