2012年7月28日土曜日

幸せの要諦(足立の育爺さんのコメント) 2012.7.28

神奈川県海老名市にて by GR DIGITAL Ⅲ




このサイトへほぼ毎日コメントリターンしてくれるカンダチ氏。

今朝、私は氏のコメントを読んで思わず「そうだよ!そうなんだよ」と
口にしていた。



以下、カンダチ氏の「深い」コメントを引用します。
読者の皆様もぜひ、一緒に考えて頂ければ幸いだ。
幸せな人生を送る要諦が記されている。

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  2012.7.26 の 「楽しき育爺」


Y氏は趣味と健康のため
朝晩のウォーキングと写真、ブログ作成と
うまく組み合わせて楽しんでいる
それを支えるアイテム(使い方あっているかな)として
ネットカフェが出て来た


爺はネットカフェなんて
マンガ喫茶に似た物位しか認識がなく
終いには容疑者が隠れるところと思っていた
人によって使い方がいろいろだね
Y氏もうまく利用しているみたいだ


ところで最近読んだ本で好著を紹介いたします
「ブータン、これでいいのだ」御手洗瑞子(みたらいたまこ)著 新潮社刊 1400円


昨年11月にブータン国王夫妻が来日し、東北の被災地を見舞ってくださり
またGNH(国民総幸福量)というブータンの国定が随分話題になった
この本も同時に評判になり読まれた方もいることだろう


御手洗さんはブータン初代首相フェローとなりGNHコミッションで一年間活動し
彼女が見たブータンが著されている
ブータンは中国とインドに囲まれた人口70万人のヒマラヤ山中の小国である
チベット仏教を国教とし民族的にも中国に近い
産業は主に観光と水力発電位しかない
しかも国家予算の3割はインドに依存している


ブータンは国民総幸福量と言いながらのんびりしているようで
なかなか外交はしたたかである
文化的には中国・チベットに近いのだが中国とは国交がない
中国と国交を結べばいずれチベットのように隷属状態になると危惧しているのだろう
そこで民族的に差があるインドと結んで経済的援助を得ている
インドは中国との緩衝地帯としてブータンと付き合っているというわけだ
それでもブータンはインドの属国とは考えておらず
インドから学校、病院を作ってもらい教育費、医療費は国民全額免除だそうだ
それでいて国内の肉体労働はインド人にやらせていてちゃっかりしているのだ


政府職員でも手帳やカレンダーは持たない
だから直近の予定しか立てられない
一週間後の会議などあり得ないのだ
会議をする時は庁舎内を走り回って
その都度関係者を集めなければならない

またブータン人は子供から大人までいつも堂々としている
政府職員でも今週までやっておく課題をやっていなくても会議で堂々としているのだ
それを上司から苦言を呈せられると本人びっくりしている
「許す」ことができる人は「徳」がある人と考えられているのだ


そんなこんなでブータンとは面白い国である
著者が日本人の神社などで絵馬に願い事をする風習を上司に述べると
その上司はこう答えたのである
長いがとても含蓄ある話なので引用する

「幸せになろうと思ったらね、自分の幸せを願ってはいけないんだ
自分の幸せを探し出したら、どんどん、幸せから遠ざかってしまうよ」


「これはとても大切なことなんだ。幸せを願うのであったら、
自分の幸せではなく周囲の人の幸せを願わなくてはいけない。
家族とか、友人とか、自分の大切な身近な人たち。
そして周りの人たちが幸せでいられるように、できる限りのことをするんだ。
知っているかい?人のために何か役立つことをして、相手が幸せになるのを見ると、
自分もとても大きな満足感が返ってくるんだよ。
それは、自分のために何かしたときより、ずっと大きな満足感なんだ。
幸せになりたかったら、まず、周りの人の幸せを願って、
そのために何かすることが大切なんだ。
自分の幸せを探し出したら、幸せは、見つからないんだよ。
ブータン人は、それをみんなよく分かっている」


いい本です。

     足立の育爺