桜の花びらが風に舞う夜。
主役交代の声が聞こえた。
太古の昔から果てしなく繰り返されてきた自然の営みを前にして
我々人間の存在はあまりにも小さいことを知る。
その人間の営みのひとつが PC を使うことであり、Windows XPの
サポート終了(明日 4月9日)もまた人間の営みである。
ネット接続で使う場合、いやおうなしに買替が強要される。
更新プログラムの提供サポートを終了することにより
どれだけの収入が Microsoft 社に入るのだろう。
それもこれも Operating System をMS社がほぼ独占
しているから成立する話だ。
ライバル製品もあることはあるのだが、今まで
積み上げてきた情報資産を扱う以上、気軽に乗り換えは
できるものではない。
標準(デファクト)を握ることができれば富を築くことができる。
もともとは IBM のPC 用に開発された基本ソフトが
世の中にここまで広く深く普及するとは、当時誰も
予測できなかっただろう。
30年先でも Windows が使われているかどうかは
わからない。
きっと世の中は変わって、「昔は Windows を皆、
使っていたんだ」と回顧されるのだろうと思う。