TPP大枠合意に思うこと 2015.10.10
TPPが大枠合意にこぎつけた。
各国の利害を調整する厳しく長い交渉だったので、甘利大臣
はじめ国の交渉当事者はとても大変だったと察する。
国民にとってメリットのあるネゴを取り付けても、マスコミや国民から彼らには、ねぎらいの言葉もなければ感謝の言葉もない。
それが官の仕事の宿命とはいえ、少し気の毒に感じている。
国内産業を守ることが関税の目的だが、消費者にとっては高い関税があるせいで安価で高品質な外国商品を利用できない。
従来、国内生産者を守ることが最優先で、消費者デメリットは
後回しになってきた。
今回のTPPはそんな歴史を変える交渉だった。
経済論理でバサッと割り切れない面はある。
競争力がない国内産業は即退場、とは言い切れない。
時間をかけて徐々に完全自由貿易に変わっていくのだと思う。
数年後、「昔は牛肉は高かったなあ」という日が来るのだろう。