JR横浜駅
カルロス・ゴーン関連報道が連日、テレビ・新聞でなされている。
それにより、少しづつ事件の輪郭が明らかになりつつある。
司法取引なる手法が使われたことも興味深い。
充分な裏付けが取れた結果、ビジネスジェットで羽田に到着した直後のゴーン氏に任意同行を求めることができたようだ。
社員はもとより、役員でもきわめて少数の者しか今回の件は知らされることがなかった。
ゴーン氏はフランス政府の後押しを受けて今年2月にルノーのCEOに再選されたが、そのことで近い将来、日産がルノーに吸収される可能性が高まったと日産生え抜き組は勘が働いた。
フランス政府が優良企業・日産を狙っているのは明白だった。
今回の逮捕劇は、それを阻止するため日産側が仕掛けたクーデターという見方に私は賛成だ。
今回の事件で日産(および三菱)の独立が守られたなら、それはそれで良かった。
いくら経営手腕が優秀でも、私心淡白ではないトップはごめんだ。
日産よりルノーの将来を明るくしようとするトップは、わが国の国益にも反する。