生田緑地(川崎市多摩区 撮影:11月23日)
カルロス・ゴーン容疑者の逮捕を受けて、先日、当ブログに「会社を食い物にしてはいけない」というタイトルで投稿した。(11月20日付け)
このタイトルには忘れられない思い出がある。
かつて勤めていた企業でのこと。
私は1990年に販売子会社へ出向した。
本社では係長だったが、子会社では役職がワンランクあがって課長として赴任する。
課長は月一回開催されるマネージャー会議に出席する義務がある。
社長、営業本部長も出席する営業会議だ。
当時、子会社社長だったMさんは、行動が早く、かつ話の分かる優秀なトップだった。
ある時、一人の営業所長が M社長からマネージャー会議の場で叱責された。
飲み食いの出金伝票が多いせいであった。
あの時、M社長は叱責の最後に厳しい顔で言った。
「会社を食い物にするなよ」
私にはインパクトのある言葉だった。
そのとおりだ、会社を食い物にしてはいけない。
だからゴーン氏の容疑を聞いて、M社長の言葉がすぐさま頭をよぎったのだ。