東京駅丸の内南口
私たちはおそらく皆、”鼻くそ” をほじる。
おそらく、としか言えないのは自分以外の人が ”鼻くそ” をほじる様子を目にする機会がないからである。
そんなはしたない姿を他人様には見せられない。
電車のなかで化粧をする若い女性は見かけても、さすがに公衆の面前で ”鼻くそ” をほじる女性に出会った経験はない。
皆、どこでその行為をしているのだろうか。
美人も人知れず、こっそりほじっているのだろうか。
あるいは美人だけはほじらないのかもしれない。
大きな ”鼻くそ” が獲れると達成感がある。
右の鼻から獲れれば、「よし!」と思って左の鼻にもチャレンジする。
獲れそうでなかなか獲れないこともある。
そんな場合、最後まであきらめる気にはなれない。
こんなことでムキになった経験はないだろうか。
すぐにティッシュで捨てずに、指の先でまるめて遊ぶこともある。
そんな ”鼻くそ” だが、汚いものなのだろうか。
よくわからない。
私見だが、同じ”くそ”でも ”耳くそ” は ”鼻くそ” よりも嫌われないような気がする。
つまり、”鼻くそ” > ”耳くそ”の法則が成り立つ。(嫌悪される度合い)
世の中は面白い。