忘れ物? 落とし物?(横浜市青葉区)
豪栄道は今日も負けた。
隠岐の海との取り直しであっけなく負けた。
これで1勝4敗。
今場所、負け越しで終わると大関から滑り落ちる”カド番”だ。
私は豪栄道が大関に昇進していく過程を見ていない。
ちょうど私が相撲から遠ざかっていた時期だった。
再び相撲を熱心に観るようになったのはここ5年くらい。
私のなかでの豪栄道は1場所だけ突然変異のように全勝優勝した時を除くと、すぐに引く悪いクセが直せない力士というイメージだ。
身体は小さくはないが大きくもない。
特別、器用なようにも見えない。
きっと大関に駆け上がっていく過程は、馬力、瞬発力をきかせた押し相撲で光っていたに違いない。
今の豪栄道は相撲の成長が頭を打って、下り坂を下っているように見える。
大関には失礼だが、限界を迎えているように思う。
今日の敗戦後、土俵脇で座っていた大関は今まで見たことのないくらい疲労困憊し意気消沈していた。
「休場」以上の大きな決意をしたかもしれない。