生田緑地から都心方面を望む 撮影:3月3日
人びとの集まり、移動が控えられるようになり、それにつれて国民経済もロックされてしまった。
業界によってはリーマンショック級の冷え込みに襲われたところもあるようだ。
由々しき事態である。
かつて筆者が勤務していた事務機器業界では、リーマンショックによる販売落ち込みはすさまじかった。
100万円~200万円する機器の販売は、そのほとんどがリース契約で成立する。
今も昔のその構造は変わらない。
金融危機でリース会社が審査をかなり厳しくしたため、リース契約ができない案件が続出した。
需要そのものはあるのにリース審査が通らないため、メーカーも販売会社も売上を作ることができなくなった。
リーマンブラザースが倒産して金融危機が発生したのが2008年9月。
以来、かつてみたことのない販売落ち込みを記録し、翌年1月が底だった。
元の水準に戻るまで2年はかかったように記憶している。
今は金融危機ではなく、旅行やスポーツ施設など需要そのものが一時的に消えてしまった需要消滅による経済危機である。
新型ウィルスによる感染が終息するまで混乱は続く。