鶴見川(横浜市緑区) 1月29日
ちょうど1ヵ月前の12月30日。
大瀧詠一ナンバーをカバーするアマチュアアーティスト Sammy Koiwa 氏がオンラインライブ演奏を行った。
このサイトでも紹介したのでご覧になった方もいるだろう。
歌も演奏も上手であることは疑いがない。
キーが高くて苦しそうな箇所がいくつかあり、そこはとても残念だったと思う。
アマチュアの無料ライブなのだから多くを望んではいけない。
私にはライブの出来不出来よりも気になったことがあった。
それは視聴者のチャットの”耐えられない軽さ”である。
以下、少し長ったらしいが書く。
以下
Sammy 氏が演奏の合間のトークで、曲・「熱き心に」を捧げたいファンがいる旨を語った。
その方は「ムーンライトサーファー」というチャットネーム、Sammy氏と同郷の岩手県出身、女性とのことだ。
昨年10月あたりのこと。
Sammy氏のYouTube 映像(曲目:魔法の瞳)に「ムーンライトサーファー」さんがコメントを付けた。
曰く「(闘病中で)頑張って生きてきたけれども、私の線香花火ももう消え落ちそうです」
このコメントに Sammy 氏は反応し、彼女にリクエスト曲を尋ねた。
答えた彼女のリクエスト曲が「熱き心に」だった。
その後「ムーンライトサーファー」さんからのコメントはないとのこと。
だから「熱き心に」をその後の消息がわからない「ムーンライトサーファー」さんに捧げたいと。
Sammy 氏の気持ちは理解できるものだった。
Sammy氏の語りに呼応して、ライブ視聴者の数人からチャットでコメントが寄せられた。
・ムーンライトサーファさん頑張れ!
・ご回復、お祈りしています
・元気になっていることをお祈りさせていただきます
・ムーンライトサーファーさん❗️応援してます❗️
・ムーンライトサーファーさんファイト きっと聞いていらっしゃいますよ❗️
私はこれらコメントがとても薄っぺらく感じた。
書いている人たちは「その時だけの”いい人”」になっている。
これがネットのノリだと言われればそうかもしれない。
”いい人”に安易になれるから、他人を汚い文言でディスる”悪い人”にも安易になれるのか。
私はひねくれているのかもしれない。
ライブ直後に書くのはやめて1ヵ月間、自分のなかで寝かせておいた。
時間の経過とともに私の感じ方も変わるかもしれないと思ったからだ。