5月1日
マズローの欲求5段階説はあまりにも有名だ。
人間の欲求は生理的欲求、安全欲求、社会的欲求、承認欲求、自己実現欲求の5段階があり、ひとつひとつ満たされると上位の欲求にシフトしていく。
誰もが納得できる真理をついた洞察だと思う。
先週、ある企業経営者と会話している時、承認欲求が話題となった。
小さな企業を営むその人は、従業員を褒めるのが下手だと自己分析していた。
従業員が好成績をあげても「(自分だってできたのだから)できて当たり前」と考えてしまい、褒めることをパスしてしまうのだそうだ。
どんな人でも、いくつになっても承認欲求が絶えることはない。
むしろ承認欲求に飢えている。
ボスから褒められてうれしくない人はいない。
従業員が良いことをしたら見逃さず褒めてあげてほしいと伝えた。
承認欲求を満たされた従業員は、さらに努力するようになる。
しかも褒める行為にお金はかからない。
人にとってお金はきわめて大事だが、お金のためだけに働いているわけではない。
人の承認欲求を軽く見てはいけないとつくづく思う。