横浜市緑区 10月8日 朝
昨年の9月。
ある日突然、パソコンの電源が入らなくなった。
電源ONができないと手も足も出ない。
困り果てた私は、「何かの際に役立つかもしれない」と思って保存していた IT 専門家の広告チラシを引っ張り出し、出張診断を依頼した。家電販売店に勤め、副業でやっているとのことだった
初めての依頼である。
復元不能と専門家が判断すれば諦めもつくが、一縷(いちる)の望みを抱いていたことも事実だ。
家に上がってもらい、PCを診てもらった。
結論は”復元不能”。
判断が出るまで1分もかからなかった。
彼には出張訪問費、診断費として1万円弱を支払った。
規定だから納得している。
請求する側に何ら非はなく、彼は正しく請求したのだ。
最近になって思う。
もしもあの時、彼が規定を緩めて請求額をディスカウントしてくれていたら、その後も私は彼にオーダーを出していただろう。
ネットワークに関する困りごと、スマホに関する困りごとはいろいろ出てくる。
半年に1回くらい、彼からはフォローのはがきが届く。
だが、彼に再びオーダーする気にはならない。
ビジネスは奥が深い。
刹那では正しくても中長期では正しくない。
これが今のところの結論だ。