2007年7月8日日曜日

選挙   2007.7.8

写真  ブリティッシュパブ B-Spirits
中野区中野5-36-5

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     ランチメニュー  ¥780~



選挙のシーズンである。



最寄り駅、および通勤で下車する駅では、候補者とスタッフが
拡声器とともに”にこやかに”待ち構えている。
私はこの手の選挙スタッフが大の苦手である。



候補者はマイクを握っているからまだ良いが、困るのはなんとか
ビラを渡そうとするスタッフである。
受け取らなければ良いだけのことなのだが、歩く方向にスタッフが
いるだけでプレッシャーを感じてしまう。
拒否する、断る、無視するというのは結構ストレスをもたらすものなのだ。



ビラ配りならまだいい。
あまり思い出したくない体験も持っている。


数年前のこと。
選挙シーズンの或る日、最寄り駅で帰宅するためバス待ちをしていた
時のことだ。
その日は比較的有名な部類に属する候補者I氏の陣営が駅広場で
運動していた。かつて出雲市の市長を務めた人である。



候補者I氏は街頭演説を終えると、なんとバス待ちで並んでいる人
全員に対して、順番に握手するために歩き始めた。
順番がこの私にも徐々に迫ってくる。悪夢だ。



熱心な候補者であるが、これは明らかに無理がある。
そもそも日本では日常生活で握手するという習慣はない。
ハグにしても握手にしても、身体を接触させるという文化はあちらの国の
習慣なのである。あちらでは、お互い敵ではないということを表現するための
行為として現在まで続いてきたはずだ。
日本では幼い子供と親、恋人同士以外はやらない。
それなのに候補者I氏は、バスを待つ人ひとりひとりと握手しようとしている。


結局、どうしたか?
その場の雰囲気に負けて私も候補者I氏と握手をしてしまった。
だが、とても気恥ずかしかった記憶が残っている。



今回の選挙ではバス待ち・順番握手強要だけは避けたいと思う。
ただし、とびきりの美人候補がいればその限りではない。
まぁ、そんな美人ならわざわざ政治の世界には入ってこないだろう。

註:I氏は当選し、現在も衆議院議員をやっている。