2008.1.19 8:41
すがすがしい気分で週末を迎えている。
休みはこうでなくてはいけない。
木曜日の午後、海老名に行っているときにPHSで連絡を受け、
ある顧客へ提出した見積が商品違いであることを知った。
既に前日、その顧客から受注済みの案件である。
ウチが見積もって受注した商品をAとすると、本来の商品はBだったと
いうことである。AとBの価格差も大きい。
瞬間的に「これは厄介なことになったな」と感じた。
間違った理由は仕入先のミスなのだが、顧客からみればウチのミスで
あることに変わりはない。
顧客がウチに発注を出すということは顧客内で決裁書類が回り、承認を得た
案件である。基本的には間違いはあってはならないし、間違った場合には
現場責任者にきちんと説明するのが筋というものである。
ところが現場責任者とは過去にいろいろあり、完全にはしっくりいっていない
方(かた)なのである。ことによってはこじれる可能性があった。
海老名から事務所へ戻り、事実確認したうえで顧客へ電話をしたが、
夕方遅い時間だったため既に顧客担当者は事務所にいなかった。
翌日に持ち越したくなかったが仕方がない。
一夜持ち越しになってしまった。
こんな時は帰宅してもそのことが頭を離れないものだ。
あれこれ想定されるケースを考えたり、最悪のシナリオもシミュレーション
してしまう。
鬱々とした気分で寝床に入り眠ったが、夜中にうなされてしまった。
怖い夢を見て助けを求めようとするのだが、声が出ない。
やっと出す声は大声の叫び声になる。
最近は少なくなったが、私は時たまうなされて家族にからかわれることがある。
明けた金曜日の朝、私は会社には寄らず顧客に直行した。
理由を説明しお詫びを申し上げたら納得してくれた。
ようやく心に引っかかる重荷から解放された。
私が全力で解決に当たった理由はただひとつ。
商売の鉄則である信用第一を優先したからに他ならない。
CS(顧客満足:Customer Satisfaction)もコンプライアンスもJ-SOXも
大切だが、それ以上に大切なのは信用である。
信用さえ維持・確保してさえいればビジネスはなんとかなるものだ。
健康あっての人生と同様、信用あってのビジネスなのである。
信用の上に販促策やさまざまな工夫を施していけばよい。
という訳で、今日はすがすがしい休日を迎えることができている。
寒かったけれど、寒さのほどを体感したくて2時間ほど散歩してきた。
顔が痛いくらい寒かったけれど、さらにすがすがしい気分だ。