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2007年12月16日日曜日
セブンイレブンのおでん 2007.12.16
セブンイレブンのおでんが恋しい季節になった。
店に入ると思わず買いたくなるようなあの香り。
日本人には馴染みの深い食品・おでんだが、セブンイレブンのおでんが
店頭に並ぶまでには並大抵でない企業努力が傾けられている。
先日、テレビ番組でセブンイレブン本社のおでん部門責任者が
取り上げられていた。
より美味しいダシ、具を提供するために仕入先と一緒になって
試行錯誤を重ねる。何度もダメ出しする。
仕入先も課題を会社へ持ち帰り、工夫を重ねる。
仕入先にとってセブンイレブンに納入することができるメリットは
計り知れないものがあるだろうことは容易に想像がつく。
だから頑張るのだ。
ようやく責任者が満足できるレベルまで上げても、まだ関門はある。
鈴木敏文氏(IYグループCEO)らが参加して行なわれる役員試食に
合格して、ようやく店に出すことができるのだ。
これを観て思った。
家庭の味、おふくろの味は最高とよく言うが、おでんに限っては
セブンイレブンにはかなわないはずだ、と。
食べ物のおいしさは作る回数と工夫の回数で決まる。
家庭の味、おふくろの味を否定はしないが、セブンイレブンまでの
改善努力はできるものではない。
家庭の味、おふくろの味は多少失敗しても家族に食べてもらえるが
セブンイレブンは商品だからそうはいかない。
お弁当、おにぎりも例外ではない。
担当部門責任者たちの生活がかかった改善が繰り返されている。
そう考えると企業とは素晴らしいものに思えてくる。
提供する側は大変だが、顧客にとってはおいしい食品が手ごろな価格で
購入できるのである。
今夜はセブンイレブンのおでんを味わいながらビールグラスを傾けたい。