工事現場のクリスマスツリー 撮影:12月26日
今年も仕事納めの日を迎えた。
迎えることができた、と表現した方が正しいだろう。
来年も無事に仕事納めを迎えているかどうかは確実ではない。
民間企業従業員であれば、誰も彼も雇用が保障されてはいない。
その意味では働く場所がある、仕事がある、賃金が出るという
ことはまことに幸福なことだ。
振り返れば今年もいろいろなことがあった。
それでもこうして仕事のある年末を迎えることができた。
予想もしなかった四月の異動には動揺を隠せなかった。
新たなミッションを心底納得し、自身が受け入れるまでには
かなり時間を必要とした。
毎朝毎朝、通勤電車のなかで自己暗示をかけていた。
新たな仕事を心から受け入れることができたのは秋だった。
皮肉にも実兄の生活破綻と向き合うようになってから
自分がいかに恵まれているかに気付いたのだ。
仕事があること、会社の食堂で食事ができることのありがたさを
初めて心から感謝するようになった。
現在では、この仕事を自分以上に上手にできる者はいない、と
思いながら勤めに励んでいる。
来年も仕事を取り巻く経済状況は厳しさが続くはずだ。
だからこそ、年末年始の休みは仕事から心を解放したい。
好きなことをしたり、好きな音楽に心を委ねたりして
命の洗濯をするつもりだ。
年末を迎えられたことに感謝しながら、心を遊ばせるのだ。