2009年9月29日火曜日

再び、ALWAYS 三丁目の夕日  2009.9.30

ビデオテープに録画した「ALWAYS 三丁目の夕日」を観なおしてみた。
(金曜ロードショー 2006年12月1日放送)
終わった時、私の顔は涙でくしゃくしゃになってしまった。
実に素晴らしいとしか表現できない秀作である。



この映画が上映されたのは2005年12月だから、すでに四年近くになる。
私は映画館では二回観たし、テレビでも観ている。
改めて観なおして、この映画がいかに優れた映画かを再認識した次第だ。
いろいろな場面で涙が出てきて止まらない。



私と同世代の読者にも再び観ることを強くお勧めする。
かつて観た映画であっても再び、なつかしさ、ストーリー展開に心を奪われて
しまうこと間違いなしである。
ちなみに時代は昭和33年、そして三丁目は港区愛宕町界隈だそうである。


映画って本当に素晴らしい。


◆登場人物◆

鈴木オート<鈴木則文(堤真一)/ 鈴木トモエ(薬師丸ひろ子)
/鈴木一平(小清水一揮)/星野六子(堀北真希)
茶川竜之介(吉岡秀隆)
ヒロミ(小雪)
淳之介(須賀健太)
宅間先生(三浦友和 )


◆登場する当時のアイテム◆

・都電
・集団就職
・C62蒸気機関車
・駄菓子屋
・ミゼット
・力道山(プロレス中継)


◆私が再び泣かされたシチュエーション◆

・高円寺へ母親探しにいく淳之介と一平
・茶川が淳之介へクリスマスプレゼント・・・
・茶川がヒロミに仮想指輪を付ける・・・
・六子と青森行きの切符の件

2009年9月28日月曜日

ノムラくんの勇姿   2009.9.28


                  撮影:9月27日 BENOA 銀座店



大田区立道塚小学校卒(1967年)/御園中学校卒(1970年)の皆様へ



最近、仲間うちのカラオケから忽然と姿を消したノムラくん。
どうしているかと思いきや、スケールアップしてライブ活動を行っていることが
判明した。


さっそく昨日、現場に取材に行き極秘撮影に成功した。
上の写真は「元気です(作詞/作曲 吉田拓郎)」を歌っている氏の勇姿だ。
下2枚は「この指とまれ(作詞/作曲 吉田拓郎)」を歌っている時のもの。
ジーンズに白シャツ、白黒のシマシマネクタイ姿は、そう、体調不良で
途中リタイアした今年のツアーでの拓郎ファッションを真似たものだ。



楽しそうに歌う氏の姿を観て安心した昨晩であった。



追伸


元気な姿を観ることができたのは収穫であったが、ライブ会場が私の勤務先の
すぐそばだったのがけっこう辛かった。
休日に会社近隣へ行くのは心理的にかなり苦痛なことであった。
休日くらい職場のことを忘れたい、気分転換したいということなのだと改めて
再認識した次第である。



2009年9月27日日曜日

鳩山政権の滑り出し  2009.9.27


                      公園の木




鳩山首相が外交デビューを終え、昨夜帰国した。
短い期間だったが主たる国のトップと顔合わせを済ませ、挨拶が終わった
心境であろう。



国内ではさっそく無駄な予算のあぶり出しが行われている。
批判の多かったアニメの殿堂も文部科学大臣の一声でブレーキがかかった。

先週、大活躍だったのはなんと言っても前原国土交通省大臣である。
23日(水)に八ッ場ダム予定地を視察したと思えば、25日(金)にはLAL再建
タスクフォースを発足させた。
翌26日(土)には熊本の川辺川ダム予定地の視察に出かけている。
マニフェストの実行ということなのだが、このスピード感には好感が持てる。
この政権ならやってくれそうだ、という手ごたえが感じられる。



不必要なダム建設は巨額の税金の無駄遣いのみならず、自然環境を破壊している
のだから大賛成である。
これからは必要なダムのみ作っていくことになる。
それによって土木建設会社にしてみたら仕事がなくなることになるのだろうが、
時代の変化、政治の変化だから仕方のないことだ。
もともと国民の税金が無駄な産業を維持することに浪費されていたのだから。



予算規模からみると医療、薬事の世界にもメスを入れるべき時が来ている。
どれだけ無駄な医療、薬に税金が消えているかについては長妻厚労省大臣が
取り組んでくれるだろう。
診療報酬制度の制度設計、チェック体制がキーになるはずだ。



国政というものは国民の幸福のために存在する。
そのためにはまず税金をどんな事業に振り向けるかが重要なポイントである。
次に、できあがっているシステムが正しく機能しているか、不正は行われて
いないか、ごまかし・チョロまかしがまかり通っていないかを監視することで、
相当規模の無駄が洗い出されてくるであろう。



企業社会にコンプライアンス(法令順守)の概念が導入されて数年が経過した。
コンプライアンスとは簡単に言えば「正しい経営をしなさい」ということである。
これからは正しい政治の時代である。
新政権の取り組みに期待したい。



追伸

鳩山政権にとってアキレス腱になりそうなのが亀井大臣である。
明らかに”異質”であり、今後何かと問題を起こす可能性を感じている。
連立を組む国民新党代表だから、民主党にとってなおさら扱いが難しい。
来年の参議院議員選挙でみんなの党が議席を確保すれば、国民新党を切って
みんなの党を連立に加えるというオプションもあるだろう。

2009年9月26日土曜日

久しぶりの雀荘  2009.9.26


                  紅葉開始  撮影:9月26日




昨晩のこと。
20年以上前の職場同僚4人が横浜に集合した。
かなり前に会社を退社、その後に起業し成功を収めているサカイ氏も来た。



1軒目はMORESの上層階にある鳥料理の店へ飛び込みで入った。
開業したての店でオペレーションが上手に確立されてなく、オーダーした飲み物が
なかなか出てこない。
ようやく出てきたと思ったら、今度はダブって出てくるという始末だ。
店内の雰囲気は悪くないから惜しい。



2軒目はサカイ氏から「久しぶりに麻雀をしながら呑まないか」と提案があり
「そりゃいいかも」と雀荘へ入ることになった。
予想もしなかった展開で、けっこう新鮮な気分だ。
雀荘に入るのは本当に久しぶりである。
いったい何年遠ざかっていたのだろうか。



若い頃は自ら誘ったり誘われたりしてよく麻雀卓を囲んだものだ。
店で精算した後、終電車に乗り遅れないように駅まで必死に走ったこともある。
私の打ち方はまったくの運頼み。
当然、勝率は低かった。
点数の数え方もアバウトで、今でも細かくは計算できない。
セン(1,000点)、ニセン(2,000点)、ザンク(3,900点)ぐらいまでなら
なんとなくわかるが、符がどうだとかになると覚える気がないからわからない。



昨日はサカイ氏が一人勝ちした。
それでもビールを飲みながらチャーハンを食べ、ワイワイと賑やかに麻雀を打ち
かなり楽しめた。
久しぶりの麻雀もいいものである。







                     ドングリの実

2009年9月24日木曜日

松田聖子  2009.9.24

先日、当ブログで名曲「風立ちぬ」への想いを綴った。(9月19日の投稿)
その結果、思いがけず数多くの読者からメールを頂戴することになった。
筆者としては予期せぬ反応に驚くとともに、歌手・松田聖子に対する評価を
修正せざるを得ないな、と考え直すきっかけとなったことをここに告白する。




けっして昔も今も私は松田聖子のファンではない。
購入したレコードが「赤いスイートピー」のみであることがその証拠である。
彼女の作品をモレなく購入していた先輩・後輩が多かったなかでは、私は異色と
いうか、まともだったと思う。
彼女にわかりやすく漂う「ブリっ子気質」「媚びる性(さが)」を見抜いていた
こともあるだろう。



「風立ちぬ」に対して高い評価を与える要因が大瀧詠一の作品であることは
すでに述べた。
しかし、今日たまたま You Tube で「白いパラソル」をアクセスしたところ
あの財津和夫が作曲したことを知ってしまった。
「えっ!?」と、思わずPC画面に向かって声をあげてしまったほど驚いた。



大瀧詠一、財津和夫とも当時、業界にその名をとどろかせていた音楽家である。
その二人が彼女に曲を提供していたのだから、いかに彼女がポテンシャルのある
歌い手だったかがうかがい知れる。
見た目がアイドルだから侮っていたが、まぎれもなく実力歌手だったのである。



遅ればせながら松田聖子を再評価したいと思う。
今さら私ごときが再評価、などと偉そうな口を叩けないとも思う。

2009年9月23日水曜日

秋の5連休(シルバーウィーク) 2009.9.23


                 夕暮れ  撮影:9月22日



                       三日月



初めての秋の5連休。
ゆっくりと休むことのできた休日だった。




連休とは無関係に政治は動いている。
鳩山首相・岡田外務大臣が訪米して初の首脳外交を開始。
短い間ではあるが多くの重要な外交イベントが行われている。

・岡田外相とクリントン国務長官の会談
・鳩山首相と胡錦濤国家主席の会談
・国連本部の環境サミットでの鳩山首相の演説
・鳩山首相とオバマ大統領の会談

一方、国内では前原国土交通省大臣が群馬県長野原町を訪問し、八ツ場ダム
問題解決に動き出した。
多くの国民がダム建設中止に賛成するなか、地元が建設推進を主張するという
利害対立を調整していく長いプロセスが始まった。
かつてダム建設に強く反対していた地元住民が何故、今のスタンスを取るように
なったのか? その背景に私は関心がある。



小室哲哉が本を出版し、読売ジャイアンツが優勝を決めた。
1,000円の高速道路が渋滞に輪をかけている。



数年後、この連休の出来ごとをなつかしく思い出すことになるだろう。





                      竹林

2009年9月21日月曜日

カーペンターズ  2009.9.21


                  ススキ   撮影:9月20日



保存している数々のビデオテープ。
そのうち再生機器も生産されなくなり鑑賞できなくなる可能性がある。
早晩、DVDあるいはブルーレイに再記録しておく必要があるだろう。



2年前の4月に録画した「NHK ミレニアム10 」は大切なビデオのひとつだ。
カーペンターズ兄妹の生い立ちからスターダムにのぼり詰める過程、そして
カレンが拒食症により32歳の若さでこの世を去るまでをまとめている。
今日あらためて観なおしてみたが、カレンの死で終わる兄妹デュオの運命は
せつなく悲しい。



番組で登場する関係者の話から、カレンが拒食症に陥った理由がある程度
理解できてくる。
「当時の米国音楽業界では女性歌手に対する容姿への要求は大変高かった」と
彼女と仲の良かった女性歌手が証言している。



番組の終わり近くに兄のリチャードが残したコメント。
「カーペンターズは人生そのものであり、絶え間ない悲しみの原因でもあります。
今も自分ですばらしいと思うメロディを思いつくのに、伝えてくれる声が
もうないんですから。私はかなり幸せな人間なんですが、それが心にとげのように
刺さっています。」



数多くの名曲を残したカーペンターズ。
何度聴いてもカレンの声は美しい。
ちなみに彼女がもっとも好きだった曲は I Need To Be In Love だった。





2009年9月20日日曜日

当たり前の政治(新政権への期待)  2009.9.20


         秋の果実  撮影:9月20日 7:44




民主党を中心とした新連立政権が16日に発足した。
マニフェストで国民に公約した案件に次々と着手している。



私が注目する案件は以下。

1.八ツ場(やんば)ダムの建設中止
2.補正予算の執行停止、ムダのあぶり出しによる財源の捻出
3.公益法人の見直し
4.公務員天下りの原則禁止
5.後期高齢者医療制度の廃止




八ツ場ダムは着工からすでに57年も経過した事業だという。
必要性が高いのであればこんなに年月を必要とするはずがない。
自民党の支持基盤であった建設業界のみ恩恵があり、多くの国民には
無関係な事業に税金を使う典型例である。
推進派はいろいろ屁理屈をこねるのだろうが、無駄な事業には税金を
使わないという当たり前の政治を勇気を持って行ってもらいたい。



公務員の天下り先でしかない多くの公益法人。
税金が公務員の第二、第三の職場のためにのみ使われているのである。
国民が享受するメリットが皆無の公益法人は枚挙にいとまがないであろう。



無駄なダムにしても公益法人にしても、政治の歪みの結果である。
政治が一部の業界や特定層に厚く、国民生活の向上に立脚していなかった
ことの証左だ。
政治の目的は国民を幸福にすることにある。
今までその目的から乖離した政治が長く行われてきた。



新政権がこのペースで国民のための政治、当たり前の政治を実直に
行っていけば国民の支持は持続できる。
期待を持って新政権の取り組みを見守っていきたいと思う。

2009年9月19日土曜日

風立ちぬ  2009.9.19


           たそがれの銀座  撮影:9月17日18時10分



9月の5連休が始まった。
ゴールデンウィークと対比させてシルバーウィークと呼ぶようだ。
夏休みからほぼ1ヶ月たったこの時期の休みはとてもうれしい。
ゆっくりと英気を養いたいと思う。




初日の今日は知人と会うため昼すぎに外出した。
暑がりだから半袖シャツで出かけたが、帰宅する夜7時過ぎには
秋風が吹いていて肌寒く感じるようになった。
季節はすでに秋である。



秋を感じると私は毎年「風立ちぬ」を聴きたくなる。
実に味わい深い名曲である。
かの天才・大瀧詠一が作曲し、アイドル全盛時代の松田聖子が歌った。
時代を超えていつまでも残る作品のひとつだろう。

2009年9月16日水曜日

人事異動の季節  2009.9.16


                 皇居  撮影:9月15日


秋の人事異動の時期を迎えた。



管理職は今週内示され数日後に発表、一般職は来週に内示と発表が行われ
10月以降の体制が決まっていく。
来る者、去る者ともに我が身の人事であれば切実である。
さらに転居を伴う異動ともなると一大事である。
私は現職場に異動して1年半ということもあり、何ら変化はない。
慣れてきたタイミングでもあり、異動の可能性は考えもしなかったし
異動はなかった。



組織の活性化、マンネリの排除には定期的な異動が効果的だ。
上司と部下の相性が良くない場合も相互にプラスになろう。
しかしそれ以上に、最終顧客やご販売店により良きサービスを提供できる
ことがフォーメーション変更の最大目的である。
内向きでは目的を見失うことになる。



新たなボスやメンバーとともに10月以降、より良きサービスを提供して
いかなければならない。
そのためには新たなボス・メンバーの考え方のクセ、信条など人間的な
バックボーンをよく理解する必要がある。
充分なコミュニケーションを取るよう心がけて進めていきたい。



定年まで残り6年。
どうせ働くのであれば、役に立つ存在でいたいと真剣に思う。
最近、当ブログのコメント欄に頻繁に書き込んでくれるウラシマさんの
指摘どおり、企業従業員にとって”仕事”が持つ意味は大きいのだ。
ちなみにウラシマさんは筆者の小中時代を通じた幼馴染である。
小学生の頃、我が家の洗面台に水を満たしてバッタを泳がせた思い出の
友である。
無理やり泳がされたバッタは可哀想だったと思う。

2009年9月14日月曜日

いつも音楽と共に生きてきた(Led Zeppelin)  2009.9.14


                     秋に咲く花



Led Zeppelin の Stairway To Heaven を聴くと高校時代の
思い出が蘇る。
Zeppelin を語るとき、クラスメイトのタジマから受けた影響を無視
することはできない。



Zeppelin は Immigrant Song(邦題:移民の歌)が出世曲だ。
高いボーカル、エネルギーに溢れたサウンドが印象的である。
ハードロックと呼ぶジャンルに属するグループだった。

当時の私は Beatlesが解散した後のポストBeatlesを探していた。
Zeppelin にそうした期待をかけた時もあったが、聴けば聴くほどいろいろな
面で違っていることに気がついていった。
そもそも彼らにポストBeatles を期待すること自体が誤りだったのだ。
路線が違う。
彼らの価値は別の面にあった。



高校一年のある日、新宿にあるタジマの自宅に遊びに行った。
Stairway To Heaven をそのとき教えられたように記憶している。
ステレオから流れたStairway To Heaven は、Immigrant Songとは違い
おとなしく静かなメロディだった。
ギターの音がきれいで、従来のZeppelin のイメージを変えるものだった。
もっとも最終部分はハードロックに転じ、ひとしきり騒いだ後、再び静かに
終わる構成だ。



高校二年の時、武道館で行われたZeppelin のコンサートにタジマと二人で
行った。
座席はかなり天井に近く、あまり良い席ではなかった思い出がある。



こんな思い出をタジマは覚えているのだろうか。

2009年9月13日日曜日

幸福感  2009.9.13


               公園の緑


尖(とが)ってた若き己に恥じ入らん懐かしき顔懐かしき声   天祐




空の色と陽差しに秋の気配をかなり感じるようになった。
徐々に季節が動いている。
良い季節を迎えようとしているが、残念なことに心は晴れない。



幸せの三要素は「健康」、「経済的安定」、「心の平安」だと思う。
今の私は心の平安が損なわれた状態がしばらく続いている。
したがって幸せを感じられずにいる。



その原因は仕事にある。
たかが仕事と言い放ちたいが、ここは私のアイデンティティだから
自分に嘘はつけない。



照る日曇る日。
過去を悔やむな、未来を憂うな。
出口のないトンネルはない...

自分に言い聞かせながらよたよたと進んでいる。
かなり冴えない。

2009年9月11日金曜日

I Want To Ride My Bicycle    2009.9.11


Because the sky is blue,it makes me cry (by The Beatles)



気になるメロディがある。
Queen の I Want To Ride My Bicycle だ。
かつてキムタクが出るコマーシャルにも使われていたし、最近では
イオンの自転車の宣伝にも使われている。
観ている人も多いと思う。



私にとって Queen は知らない間に売れて、知らない間に解散して
いたグループである。
Killer Queen も気になる曲だ。
非常にクセありというか、印象強い曲作りを感じる。 



かなりコアなファンがいることも知っている。
中心人物がホモセクシャルで、しかもエイズで亡くなったことも。
今のところはここまでの関心で留まっている。
ひとつきっかけがあれば好きになりそうな予感のグループである。


気になるなぁ。

2009年9月9日水曜日

逃避願望   2009.9.9


               夕暮れ時と時計 撮影:9月6日



台風襲来も杞憂に終わり、週末は好天の予報が出ている。



今週は金、土と取引先のイベントを控えている。
担当して三回目とはいうものの気持が落ち着かない。
もともと心配性、かつ小心者と自覚しているが性格は直らない。
一生、この性格と折り合いを付けながら歩んでいかなければならない。



もっとも長所と短所は表裏の関係とも言われる。
つまり心配性ならば準備を周到に行えばよいのである。
小心者ならば危ない橋を渡らなければよいのである。
そこのところのツメが甘いから心落ち着かないのであろう。



最近、日増しに引退願望が強くなっている。
早く仕事人生からリタイアしたいという思いが頭をかすめる。
引退しても暮らしていける経済的基盤もないくせに、である。
きっと気持が後ろ向きなのだと思う。
逃避願望と言ってもよいだろう。



こんな時はあまり先のことを考えないほうがよいのだ。
あまり遠い先を考えると気が重くなる。
まずは、今日一日しっかりやろう。
そして、今週一週間を頑張ろうというように短いスパンで日々を
送るに限る。



まずは明日一日をきちんと過ごすこと。
今の私に必要なのはこれだ。

2009年9月6日日曜日

私の愛する散歩道    2009.9.6


             夕暮れ 撮影:9月6日 18:36




朝から好天に恵まれ気持の良い休日を迎えた。
青空、雲、木々の緑が実に美しい。
さすがに九月ともなると陽は照れども気温が違う。
風もさわやかだ。



朝に歩き、昼食を食べて昼寝する。
昼寝から目覚めて、再度、散策に出る。
午前中に見えた雲が消え、空が晴れ渡っている。
森ではミンミンゼミとツクツクボウシが、行く夏を惜しむように
鳴いている。



日没もかなり早くなった。
空ではカラス数羽がゆったりとねぐらへ帰ってゆく。
日没後の夕映えが美しい。
いろいろ頭を悩ます現実が待ってはいるが、それらを忘れて
しばし心を奪われる。

明日からまた元気を出して生きていこうと思う。





陽が沈む森抜ける風心地よしカラスは帰る我も帰らん   天祐








2009年9月5日土曜日

顔は心の鏡  2009.9.5


                  赤いAudi(彫刻の森美術館)


顔について書いてみる。


自分の顔を気にしない人はいないだろう。
毎朝、鏡で対面しながら「俺も随分と老けてしまったな」とか「もう少しいい顔で
生まれたかったな」などと考える。
また、うれしいことがあった時は生き生きとした表情をしているものだし、逆に
悩みの渦中にいる時は生気の乏しい表情になっている。
まさに顔は心の鏡である。



顔は人の人生に大きな影響を与える。
美男美女に生まれた人は、うまく人生を運べば生涯を通じていろいろ利点は
大きいと思う。
少なくとも若いうちのアドバンテージはかなりのものがあるだろう。
あたかも親から大きな金銭的財産を受け継いだようなものだ。
しかし、親からの財産を生かしきれず、人生に成功できない人がいるように
たとえ美男美女に生まれても、そのアドバンテージだけでは幸福に生き抜いて
いけない人もいる。



両親から受け継いだ生まれつきの顔に、長い間に形成される考え方とか
生き方そのものが人の顔には刻まれていく。
40歳以上の顔には責任を持て、と言ったのはリンカーンだっただろうか。
ワシントンだっただろうか。
誰が言ったにせよ、その意見には同感だ。



顔は心の鏡だから日常思っていることが日々一刻一秒、刻まれていく。

いつもイジワルなことを考えている人はイジワル顔になっていく。
親切な気持で生きている人は親切な顔になっていく。
尊大な気持で生きていると尊大な、偉そうな顔になっていく。
暗い考え方で生きている人は暗い顔つきになっていく。

そういうものだ。
今まで生きてきて多くの人に接してきたが、一人として外れたためしはない。
長い年月を経ると、人の顔にはしっかりと生き方・考え方が刻まれている。



整髪や化粧に気を使うことは基本的身だしなみ、マナーの領域に属することと
して必要なことだ。
しかし、それ以上に大切なのは日常、心の中に流れる考え方をどう制御して
いくかだと思う。
喜怒哀楽は尽きないし、他人の不幸は蜜の味という感情も沸くことだってある。
他人と我が身を較べて嫉妬心がもたげることもある。
人間とはそういうものである。



大切なのはその事実を受け止めながら、下向きの感情にとらわれることなく
心をきれいにする努力を怠らず、真摯に生きていくことだと思う。
世の中を甘く見たり、他人を恨んでばかりいたり、否定的にばかりみていると
そんな顔になってしまうのだ。



逮捕された押尾学の映像を見ていると、美形、イケメンであることは間違いない。
しかし、その顔には尊大さ、ズルさが色濃く刻まれていることに気付く。
顔は正直である。

2009年9月2日水曜日

マスコミ報道に危惧すること   2009.9.2


               箱根の渓流  撮影:8月29日





9月を迎えた。



8月を終えても今だ景気回復の気配は感じられない。
米国発金融危機からほぼ1年。
かつてない景気の落ち込みに歯止めがかからない。
もとの状態まで戻って、さらに成長できるのはいつの日だろうか。



政権が交代する9月。
今までとは違う政治の局面が徐々に国民の前に姿を現してくることだろう。
マスコミも今までは自民党政治に厳しかったが、今度は民主党に対して
厳しく”揚げ足”を取ってくることは必至だ。

もともと政権を担ったことのない党が手探りで着手していく作業だ。
ある程度のスキやミスは致し方なかろう。
マスコミが面白がって、わかりきったことを無責任に報道することで
政局が混乱し、結局は国民にそのツケがまわされる。
言論の自由、報道の自由を楯に世論操作を好き勝手に行われては迷惑だ。



政治の質も確かに高いとは言えないが、マスコミの質はさらにひどいと
常に感じている。
マスコミは一定の力を持っているから注意しなければいけない。
「・・・に対して国民は怒っている」とか「世論は・・・だ」という
世論誘導には簡単に乗らないようにしたい。

そのためには一人ひとりが自分の頭でよく考えることだ。
マスコミ報道に対して本当にそうなのか、本当に多くの国民の声なのかを
自問しないといけない。
マスコミが言っていることがなんとなく世論だと集団催眠にかけられない
よう、冷静に立ち止まって考えるクセをつけたいものだ。



政権交代という大きな節目にいる今、自戒をこめて主張しておきたい。
遠からざる将来に必ず始まるマスコミの新政権批判。
いつがその潮目なのかに注目しておこう。