先日、当ブログで名曲「風立ちぬ」への想いを綴った。(9月19日の投稿)
その結果、思いがけず数多くの読者からメールを頂戴することになった。
筆者としては予期せぬ反応に驚くとともに、歌手・松田聖子に対する評価を
修正せざるを得ないな、と考え直すきっかけとなったことをここに告白する。
けっして昔も今も私は松田聖子のファンではない。
購入したレコードが「赤いスイートピー」のみであることがその証拠である。
彼女の作品をモレなく購入していた先輩・後輩が多かったなかでは、私は異色と
いうか、まともだったと思う。
彼女にわかりやすく漂う「ブリっ子気質」「媚びる性(さが)」を見抜いていた
こともあるだろう。
「風立ちぬ」に対して高い評価を与える要因が大瀧詠一の作品であることは
すでに述べた。
しかし、今日たまたま You Tube で「白いパラソル」をアクセスしたところ
あの財津和夫が作曲したことを知ってしまった。
「えっ!?」と、思わずPC画面に向かって声をあげてしまったほど驚いた。
大瀧詠一、財津和夫とも当時、業界にその名をとどろかせていた音楽家である。
その二人が彼女に曲を提供していたのだから、いかに彼女がポテンシャルのある
歌い手だったかがうかがい知れる。
見た目がアイドルだから侮っていたが、まぎれもなく実力歌手だったのである。
遅ればせながら松田聖子を再評価したいと思う。
今さら私ごときが再評価、などと偉そうな口を叩けないとも思う。