2009年9月27日日曜日

鳩山政権の滑り出し  2009.9.27


                      公園の木




鳩山首相が外交デビューを終え、昨夜帰国した。
短い期間だったが主たる国のトップと顔合わせを済ませ、挨拶が終わった
心境であろう。



国内ではさっそく無駄な予算のあぶり出しが行われている。
批判の多かったアニメの殿堂も文部科学大臣の一声でブレーキがかかった。

先週、大活躍だったのはなんと言っても前原国土交通省大臣である。
23日(水)に八ッ場ダム予定地を視察したと思えば、25日(金)にはLAL再建
タスクフォースを発足させた。
翌26日(土)には熊本の川辺川ダム予定地の視察に出かけている。
マニフェストの実行ということなのだが、このスピード感には好感が持てる。
この政権ならやってくれそうだ、という手ごたえが感じられる。



不必要なダム建設は巨額の税金の無駄遣いのみならず、自然環境を破壊している
のだから大賛成である。
これからは必要なダムのみ作っていくことになる。
それによって土木建設会社にしてみたら仕事がなくなることになるのだろうが、
時代の変化、政治の変化だから仕方のないことだ。
もともと国民の税金が無駄な産業を維持することに浪費されていたのだから。



予算規模からみると医療、薬事の世界にもメスを入れるべき時が来ている。
どれだけ無駄な医療、薬に税金が消えているかについては長妻厚労省大臣が
取り組んでくれるだろう。
診療報酬制度の制度設計、チェック体制がキーになるはずだ。



国政というものは国民の幸福のために存在する。
そのためにはまず税金をどんな事業に振り向けるかが重要なポイントである。
次に、できあがっているシステムが正しく機能しているか、不正は行われて
いないか、ごまかし・チョロまかしがまかり通っていないかを監視することで、
相当規模の無駄が洗い出されてくるであろう。



企業社会にコンプライアンス(法令順守)の概念が導入されて数年が経過した。
コンプライアンスとは簡単に言えば「正しい経営をしなさい」ということである。
これからは正しい政治の時代である。
新政権の取り組みに期待したい。



追伸

鳩山政権にとってアキレス腱になりそうなのが亀井大臣である。
明らかに”異質”であり、今後何かと問題を起こす可能性を感じている。
連立を組む国民新党代表だから、民主党にとってなおさら扱いが難しい。
来年の参議院議員選挙でみんなの党が議席を確保すれば、国民新党を切って
みんなの党を連立に加えるというオプションもあるだろう。