2009年9月2日水曜日

マスコミ報道に危惧すること   2009.9.2


               箱根の渓流  撮影:8月29日





9月を迎えた。



8月を終えても今だ景気回復の気配は感じられない。
米国発金融危機からほぼ1年。
かつてない景気の落ち込みに歯止めがかからない。
もとの状態まで戻って、さらに成長できるのはいつの日だろうか。



政権が交代する9月。
今までとは違う政治の局面が徐々に国民の前に姿を現してくることだろう。
マスコミも今までは自民党政治に厳しかったが、今度は民主党に対して
厳しく”揚げ足”を取ってくることは必至だ。

もともと政権を担ったことのない党が手探りで着手していく作業だ。
ある程度のスキやミスは致し方なかろう。
マスコミが面白がって、わかりきったことを無責任に報道することで
政局が混乱し、結局は国民にそのツケがまわされる。
言論の自由、報道の自由を楯に世論操作を好き勝手に行われては迷惑だ。



政治の質も確かに高いとは言えないが、マスコミの質はさらにひどいと
常に感じている。
マスコミは一定の力を持っているから注意しなければいけない。
「・・・に対して国民は怒っている」とか「世論は・・・だ」という
世論誘導には簡単に乗らないようにしたい。

そのためには一人ひとりが自分の頭でよく考えることだ。
マスコミ報道に対して本当にそうなのか、本当に多くの国民の声なのかを
自問しないといけない。
マスコミが言っていることがなんとなく世論だと集団催眠にかけられない
よう、冷静に立ち止まって考えるクセをつけたいものだ。



政権交代という大きな節目にいる今、自戒をこめて主張しておきたい。
遠からざる将来に必ず始まるマスコミの新政権批判。
いつがその潮目なのかに注目しておこう。