都議会のセクハラ野次事件は男性議員ひとりが
生贄(いけにえ)となって幕引きが図られた。
結果的に美人議員・塩村文夏氏が一躍有名になった一方で
多数派の自民党議員団が逃げ切った形だ。
このまま一件落着となってしまうのか、それとも
次なる新展開があるのかはわからない。
セクハラ野次が世界に冠たる大都市・東京の議会で
飛び交ったことは私にとって驚きである。
時代錯誤な良識のなさに唖然とした。
日本には昔はセクハラという概念自体が存在しないも同然だった。
ここ10年だろうか。
禁煙、セクハラ、パワハラに対する社会の意識は
格段と高まった。
以前にもこのサイトで書いたが、私は横浜勤務時代に
セクハラ防止の企業教育を受けた。
「究極のセクハラ防止は女性社員と口をきかないことだ」と
弁護士先生が真顔で発言していたことが強く印象に残る。
おそらく都議会ではそうした啓蒙教育が行われて
いないのだと思う。
常識教育はどこの世界でも必要である。
高度なスキルを要する仕事をマスターすることと
常識を備えることは並行して行われなければならない。
歩きタバコをしないという基本的マナーも、喫煙者が自ら悟って
やらなくなることは期待できない。
教育は本当に大切だ。
都議会のみならず政治家の世界でも常識教育を
行うべきである。
これだけの騒ぎになったのだから、きっと私が心配しなくとも
行われていくだろうと思う。